ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

第二奥谷ダム

2016-01-22 16:00:00 | 千葉県
2016年1月21日 第二奥谷ダム
 
第二奥谷ダムは千葉県鴨川市の『内浦山県民の森』内の大風沢川にある重力式コンクリートダムで1989年(平成元年)に完成、下流にある第一奥谷ダムとともに鴨川市水道局の上水道水源となっています。
第一奥谷ダムは堤高が15メートルに満たないためダム便覧には掲載されていません。
ちなみに第一ダムは立入禁止で樹間からわずかに臨むだけだったが、砂防ダムのようなちいさなダムでした。
 
安房小湊から県道285号で内浦山県民の森に向かいダムを探しますがダムを探してしばらく右往左往、15分ほど探して何とかダムに到達できました。
上流から、自由越流式1門のシンプルなダム。
 
越流部に流木が引っ掛かったまま。 
 
下流からもアプローチできました。
 
ダムへは到達できましたが取水設備等詳細については確認することができませんでした。
 
3345 第二奥谷ダム(0208)
千葉県鴨川市内浦
大風沢川水系大風沢川
22.7メートル
52.5メートル
92千㎥/80千㎥
鴨川市水道局
1989年

金山ダム

2016-01-22 14:00:00 | 千葉県
2016年1月21日 金山ダム
 
金山ダムは千葉県鴨川市の加茂川水系金山川にある灌漑用アースダムで鴨川市加茂川沿岸土地改良区が管理を行っています。
加茂川市街から県道24号を北上、鴨川道路手前で右手の旧道に入り金山ダムの標識に従って右手に折れると金山ダムが見えてきます。
 
きれいに刈り払われた下流面。
 
天端への道は立入禁止。
左岸にあるパイ生地の様な洪水吐はわずかに越流しています。
 
ダム湖には吊り橋がかかっています。
吊り橋の奥は登山コース。
 
左岸建屋沿いに繋留設備。
取水設備はフロート式表面取水塔。
 
ダム湖越しに洪水吐を見てみると。
 
立入禁止の右岸に管理棟らしき建物が見えます。
 
ダムと金山城の説明板
金山城は立ち入り禁止の右岸にあったらしい。
 
(追記)
金山ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
 
0661 金山ダム(0206)
左岸 千葉県鴨川市打墨
右岸     同市太田学
加茂川水系金山川
28.3メートル
110メートル
1801千㎥/1727千㎥
鴨川市加茂川沿岸土地改良区
1962年
◎治水協定が締結されたダム

亀山ダム

2016-01-22 11:00:00 | 千葉県
2016年1月21日 亀山ダム
 
亀山ダムは千葉県君津市の小櫃川にある千葉県営の多目的重力式コンクリートダムです。
小櫃川は上流域では蛇行を繰り返しながら君津市を南北に貫流し、下流域では西に向きを変えて木更津市を横断して東京湾に注ぐ2級河川で、豪雨のたびに洪水を繰り返す一方、渇水時には周辺の農業用水の補給が困難となっていました。
一方で京葉工業地帯の発展とベッドタウン化による宅地開発で千葉県の人口は急増、また地下水のくみ上げ規制もあり新たな上水道水源の確保が喫緊の課題となりました。
これらの諸課題に対応するために1980年(昭和55年)に完成したのが亀山ダムです。
亀山ダムは小櫃川の洪水調節のほか、小櫃川下流にある君津広域水道事業団を経て木更津市、君津市、富津市、袖ケ浦市および市原市の一部への上水道の供給、さらに既得取水権への用水補給と河川流量の安定を目的としています。
ダム湖の亀山湖は釣りやボートが楽しめるほか、湖畔には温泉やゴルフ場、キャンプ場などが設置され房総を代表するレジャースポットとなっています。
 
洪水吐には4門のラジアルゲート
実は亀山ダムは千葉県で唯一ラジアルゲートを装備したダムです。
 
上流面。
 
天端は車道になっており車の通行可能。
 
洪水吐導流面
昨年は3回のクレスト放流があったそうです。
 
減勢工。
 
亀山湖
釣り用のボートが並び湖畔には温泉旅館もあります。
 
管理事務所にダムカードをもらいに行くと制御室を見せていただきました。
 
 
0676 亀山ダム(0203)
左岸 千葉県君津市豊田旧野中
右岸     同市川俣旧川俣
小櫃川水系小櫃川
FNW
34.5メートル
156メートル
14750千㎥/13350千㎥
千葉県県土整備部
1980年

片倉ダム

2016-01-22 10:00:00 | 千葉県
2016年1月21日 片倉ダム
 
片倉ダムは千葉県君津市笹の小櫃川水系笹川にある千葉県県土整備部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
小櫃川は上流域では蛇行を繰り返しながら君津市を南北に貫流し、下流域では西に向きを変えて木更津市を横断して東京湾に注ぐ2級河川で、豪雨のたびに洪水を繰り返してきました。
小櫃川には1980年(昭和55年)に亀山ダムが建設されていましたが、千葉県の人口増に伴う水需要の一段の増大に対応するとともに小櫃川水系の洪水調節のさらなる向上を目的として2000年(平成12年)に亀山ダムの上流に片倉ダムが完成しました。
片倉ダムの堤高42.7メートルは千葉県内で最高となっています。
 
亀山ダムから県道24号を南下すると片倉ダムに到着します。
ダム湖上流には『道の駅ふれあいパークきみつ』が設置されており、ダム周辺も公園として整備されています。
上流面。堤体中央に取水設備があります。
 
下流面。
常用、非常用ともに自由越流式で、常用洪水吐から越流しています。
 
導流面にはきれいな鱗が出ています。
 
減勢工
左岸は利水放流設備。
 
天端は歩行者のみ通行可
高欄は房総特産の凝灰岩を使った凝ったデザイン。
 
自由越流式ゲートが4門
両端が2門が非常用、中央2門が常用洪水吐となります。
 
0682 片倉ダム(0202)
千葉県君津市笹
小櫃川水系笹川
FNW
42.7メートル
154メートル
8410千㎥/6540千㎥
千葉県県土整備部
2000年