東京老人Tokyorojin

こごとじじい増山静男のブログです。

災害時、老人を救出する「負ぶい紐」

2006年03月01日 16時10分11秒 | 介護
災害時、老人を救出する「負ぶい紐」

最近火事で焼死するケースが多いような気がします。普通の住宅火災でもそうなのですから、来るべき関東大地震時の避難は、相当な困難が伴うでしょう。

震災時は家中に家具が散らばり、車椅子などは使えません。屋外も同様でしょう。
救助隊が来るまでには、相当の時間がかかると思わなければなりません。人をおんぶして運ぶのは容易なことではありません。

以前、荒川区(だったと思う)で、ご近所の皆さんが、「負ぶい紐」で老人を背負って避難させている様子をTVで見ました。これは使えると思われた方も多いでしょう。

先日、ある人を2階まで抱える必要があり、この紐を捜してきました。
製品はケアストラップ(介護用)この名前で検索するとネットで購入することができます。ニシキ株式会社で発売しています。

私は慢性腰痛を抱えていますが、無事、ご婦人(体重50キロ位)をおんぶし、階段を上下することができました。

これは災害時とても役に立ちます。老人のそばに備えておき、咄嗟の際すぐ使用できるように、一度練習しておくとよいでしょう。

この製品は、1社しか作ってなくて高価です(12600円位)また、現在、介護保険での割引も受けられません。

普及を図って、もっと安くしていただきたいと思います。

港区には購入費の補助をして頂くようにお願いしたいと思います。

まとめ

1、災害時、救急隊到着までの間に要介護老人を移動させるのは非常に困難である。もし、担架があったとしても、2ないし4人が必要であり、また、狭い階段の移動は無理である。

2、階段の移動は、一人でおんぶし、火事場の馬鹿力を利用して運ぶしかない。

3、しかし、介助者にきわめて大きな負担となり、腰などを痛めたり、落下させて運ばれる人が怪我をすることもある。

4、大人用の「負ぶい紐」を用意し、少し練習をしておけば、安全度が向上する。
住宅の狭い階段、家具が積まれた廊下、半壊した家屋内などでは唯一の移動手段である。

5、救急隊のくるまでの時間に移動させる手段を用意することによって、災害時の死亡率をかなり低下させることができよう。

                                   以上