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And This Is Not Elf Land

ジャロッド・スペクター@Feinstein’s

NYC最後の夜


久しぶりに、あのあたりに行きました(笑)高級感あふれるアッパー・イーストサイド。この話です。

お客さんは、あのあたりに住んでいて、ジャロッドのことも知っている、という人が多かったですね~あとは「関係者」(?)

で、ジャロッドは、3歳から歌い始めた自分の歩みを語りながら、自分が影響を受けた曲を歌いました。一応、曲名がわかったものを挙げときます。

I Want You Back (Jackson 5)
Sir Duke (Stevie Wonder)
Kiss On My List (Hall & Oates)
Calendar Girl (Neil Sedaka)
Rock and Roll(Led Zeppelin)
Even Now(Barry Manilow)
You Really Got a Hold On Me(The Beatles)
In the Middle of the Night(Billy Joel)

あと4,5曲あったのと、途中メドレーが入りましたが…ちょっと題名がわかりませんでした。

小編成のバックでありながらも、二人の女声コーラス、非常にうまいピアノ&サックスも入っていて、聴きごたえがありました。

とにかく、どれも、ポピュラー音楽を代表するような名曲ばかりで、こういう曲をセレクトしてくれるのは嬉しいですね。小さい頃から天才歌手として鳴らした経歴を持つ人であれば、一般人は馴染にくいいようなマニアックな曲を持ってきて、非凡さを誇示したくなってもよさそうなものですが。

で、トークの内容というのも、軽いジョークを交えてはいましたが、わりと「ありのまま」を語っていました。まず、3歳から地元フィラデルフィアのTVで歌い始め、やがてタレント・スカウト番組に出場します(ここで、時々Youtube動画を張り付けている、アレ)ところが、準決勝でアフリカ系の女の子に敗れてしまうのです。幼いなりの挫折であったと言っていました。でも、今となっては、彼女に感謝したいとも。

程度の差はあれ、幼い頃にすでに注目を浴びた人が通る困難な道が、彼にもあったということなのでしょうか。

そして、あのプリンストン大学に入り、経済学と中国語を学んだといっていました。これを聞いて、思わず
「あっ!」と思ったのは…先日、ステージドアで話したとき「日本語のtwitterで、あなたのパフォーマンスをほめている人が多いですよ。あなたに読んでもらえれば、どんなにいいか…といつも思っているんですよ」と私が言うと「ホント?僕は、ずっと昔から、まったく違う言語の読み書きができるようになりたいと思っていたんだ」と言ったのでした。私は、てっきり、話を合わせてくれているだけかと思ったら…本当だったんですね。

でも、結局、ショー・ビジネスへの夢は捨てきれなかったといいます。お父さんは「好きなことを仕事にするべきではない」と言われたとも…日本人でも、こういう風に考える人はいますよね。洋の東西を問わず…ということなのか。

そして21歳でNYCに出てきて、片っぱしからオーディションを受けたけれども、なかなかチャンスに恵まれなかったそうです。精神的にもきつい日々だったと語っていました。小柄であることで通らなかったことも多かったらしい。で、オーディションで歌う曲を、ちょっとキーが高めの曲に変えて、小柄な個性と釣り合うようにしたところ、だんだん手ごたえを感じるようになってきて…で、あるときマネージャーをやっていた人が、フランキー・ヴァリのオーディションを受けてみないか?と話を持ちかけたのですが…「誰それ?」状態だったと笑わせていました。

他にも色々話していたのですが、まぁ…きちっとわかったのは、このくらいってことで(汗)


でも、なんか雰囲気的に…フランキー役はそろそろ区切りをつけるつもりなのかな~という「感触」がありましたね。あ~、じゃぁ次はだれがやるの?後継者の気配はないし…ちょっと暗くなるわ↓↓

今回、マチネのドミニク・スカグリオーネ・ジュニアで見ましたけどね(こちら)…ああいう感じで多数の観客が満足してくれるのなら…そして、プロダクションもそれで良しとするのなら…もう、私がここ数年、愛し続けたJBじゃなくなりますね。

ま、ジャロッドは(ここまで来たら)最後まで面倒はみますよ(?)歌の「純度の高さ」が好きなのです。でも、欲を言えば…やはり、あの子ども時代のビデオからほとばしっているような凄まじさはありませんね…なんとか、あの頃の「片鱗」でも見つけようと努力してみましたが、難しかったです。フランキーを離れたら、単なる、歌の上手い人…です。あれくらい歌える人なら、NYCにならゴロゴロいるでしょうし~JB以後を視野に入れているようですが、どうなるのでしょうか。

ライブが終わった後は、いろいろな方々への挨拶で忙しそうでしたが、私には、たまたま近くにいたガールフレンドを紹介してくれました(よその息子のガールフレンドを紹介されてどうする…汗)

とにかく、楽しい夜でした…でも、JBはどうなるんだろう~という不安は消えませんです、ハイ…

コメント一覧

Elaine's
MARIさま、こんにちは!
わたくしも、めでたくナイトクラブ・デビューいたしましたそうですね、これらは、厳密にはジャロッドの親(つまり、Me!)の世代の曲になりますかね。確かに、狭いステージカツカツ…という感じでしたが、すべて生音で、リズムは、ドラムではなくて、ウッドベースで刻んでいたようで、なかなかいい音でした。
先だってのプラザホテルでのサパーショーもこういう感じだったのではないかと思います。誰にでもなじみのある曲を、格調高く、品良く(?)…というのが、彼のチャレンジだったのでは?という気がしました。
客層は、中高年から中学生まで、幅広かったです。
MARI
http://nylovers.blog37.fc2.com/
楽しまれたようですね!良かったです。

セットリストを興味深く拝見しました。
わたしが行くときは、演者が違うのでアタリマエですが、もっとクラシカル&ジャズ&古き良きミュージカルナンバーというセレクトで、客席のどこを見回しても自分が最年少、という雰囲気なんです。リストを見る限り、うーん、年代が一回り以上違うというカンジです(というかおそらく世代的には、わたしは、ジャロッドさんの方にずっと近いんですが)
しかも、あのコンパクトなステージにコーラス2本、さらに管もですか!よく乗りましたね。
わたしが観にいくときは、ピアノにウッドベースのみです(笑)うーん、こうも違うか。。。

ともあれ、お疲れ様でした。
ライフラインの復旧作業、大変ですね。まだ寒い日が続くようです。どうぞご自愛くださいませ。
Elaine's
フブキさま、brown_potさま、コメントありがとうございました!帰国してからのいうもの、我が家のライフラインの復旧(?)が大変で、お返事は遅れてスイマセン!!!

>フブキさま
久々のリッチなNY体験でしたSpring Awakeingは観ないうちに終了してしまいましたが、あれだけの大勢の熱心なファンを呼び込んだ作品ですし、「作品として」残り続けると思います。このごろの私は、「作品として」というアングルを重視するようになってきています。まぁ、気になる新作に、気になる人が演者としてだけでなく、クリエイターとして関わっているからですが…
このジャロッドのライブも含めて、すべてが夢のようです

>brown_potさま
brown_potさまのご決断とは何なのか?気になってしまいますがそうですね…「そろそろNY不足だ!」と、真冬に突入したのですが、結局、今回は、「ジャロッド君のためのNY」になってしまいました。「歌」というものの素晴らしさを、ストレートに伝えてくれるライブでした。
それでもなお、彼は「ナンバー2」なのですナンバー2でこれだけであれば、ナンバー1になうrと、どのくらい深く愛さねばいけないのかと思うと悩ましいです
brown_pot
Elaine'sさん、またまたNY速報をありがとうございます!
舞台についてのレポート、とても楽しく、そして興味深く読ませていただきました。
今回はジャロッド・スペクターのライヴの予定に合わせて渡米されたのかな、などと勝手に想像を膨らませておりましたですよ~! ホットな内容をアップしていただき大感激です。
Elaine'sさんを通してジャロッドの生の語りをこのような形で紹介していただいたことで、1人のシンガーとしてショウビジネスの世界で生きようとしている彼の姿が、私にもうっすらと見えるような気がしました。彼には彼なりのいろいろな思いや葛藤があるのでしょうね。正直に言うと、なぜか涙がにじんでしまったのですが・・・(苦笑&汗)

時は来るところまで来たという感じです。私も最後の決断のときです…。
フブキ
きゃあ、素敵な夜をお過ごしになられましたね。ほーーーっ。読んでいて、なんだか私までその空間にいたような気持ちになりました。残念ながら、私はJBは一回しか観たことがありませんし、ジャロッドさんの演技も観たことがない。でも、今日のこのブログも、Elaine'sさまのJBを愛するが故のさまざまな思いが溢れていて、じん、としました。ある作品を愛するということは、その作品に関わる人々のことをもっと知りたくなり、もっと応援したくなるということですよね。(例外もありますが。)けれど、闇雲にすべてを肯定するだけではなく、ちょっとそれはよくないのでは・・・とか、あれはもっとこうしたらいいのでは・・・とか、もっともっと作品が素晴らしいものに変わっていってくれるように、演技や演出、キャスティングなどについて注文したい気持ちも出てきます・・・。いつもElaine'sさまのJBを愛する気持ちをたどりながら、私はSpring Awakeningという作品やSAメンバーのことを思いだしているように思います。・・・再び雪の待つ彼の地へお帰りになるのですね。どうぞ、お気をつけて☆(支離滅裂ですみません・・・)
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