マッシーパパの遠吠え

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世代間格差論者のたわごと!? 年金受給は選挙権返上してからすべきだって・・

2012-02-08 22:49:07 | Weblog

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「アゴラ」のテーマ、「高齢者はどう譲歩すべきか」に寄せた駒沢丈治氏の「選挙権返上の提案(http://blogos.com/article/31287/)」を見て、その幼稚さに驚いた。

本来なら、論評にも値しない内容なのだが、あえて反論を書く気になったのはこのエントリが言論プラットフォームの「アゴラ」に掲載され、さらに、日本最大級の提言型ニュースサイト「BLOGOS」にまで転載されているからである。

ま~、百聞は一見にしかず、冒頭の記事を読んでもらえばわかるが、プロの雑誌記者としてはあまりにも非論理的。

何よりも世代間格差が世代間における投票率の違いにあると断定していること。

そして、格差解消のために高得票率の高齢者は年金受給と引き換えに選挙権を返上すべきだと提案しているのである。

即ち、世代間格差は投票率の高い高齢者が作っている高齢者はより多い年金を受給しているゆえに受給と交換に選挙権を返上すべき、という下手な三段論法を使っているのだ。

言うまでもないが、世代間格差は投票率の高い高齢者が作っているものでもなく、いわんや、年金と選挙権は異質のものである。なぜなら、

「選挙権」は憲法に定められた基本的人権の一つ。

この御仁は、自分のブログのなかで己が説の正当性を、「人が決めた仕組みや人が決めたルールなら、人が変えられるはずです」と主張しているが、「基本的人権」は人間の尊厳にかかるもので犯してはならぬもの。

それを否定するようでは法を語る資格はない。

それに、年金受給は一定の期間、及び、相応の掛け金を払うことで受給できる「権利」を享受しているに過ぎず、決して、国から施しを受ける類(たぐい)のものでない。

しかも、彼の説に従えば、全て税金で賄われる、「生活保護」の受給者こそ、返上しなければならない理屈になり、なおのこと、矛盾しかねないのだ。

要するに、御仁は、今、話題の「一票の格差」、あまねく有権者一人一人の投じる1票の価値の本質を論じずに、ただ「世代間」という狭い範囲にすり替えて、論陣を張っただけである。

又、御仁は、得票率の高い老人パワーに屈して、為政者は彼らの利益を優先すると断定しているが、具体的に何の例示もない。

何度も言う。年金の世代間格差は現行制度が急速に変化した少子化の結果と、保険料の未納率の上昇、そして、運用のミスによる積立金減少などなどが原因、そして、それをミスリードした政治家や官僚に責任がある。

しかも、国の政治というのは社会福祉が全てでない。むしろ、経済はもとより外交や防衛は、国際化が進んだ現在、なおのこと重大であるからこそ、国政選挙の被選挙人は地域や世代間の利益代表に徹するのは好ましくないといわれるのである。

だからこそ、選挙区の「1票の格差」が単純に人口比で比較され、行き過ぎた選挙区は違憲だと裁かれる所以であろう。

従って、年金にとどまらず、「就活」や「婚活」における世代間格差を問題にするのなら、なおさらのこと、政策に知恵を出させるよう、為政者選びからはじめるべきで、

間違っても、(彼らの説く)責任逃れのような「世代間格差キャンペーン」に乗せられないことである。

そのためには、若者がノンポリにならず、自分たちの意見を反映してくれる候補者をよく吟味し、1票を投じることで、

まず、若者の「投票率」を高めることが先決でないのか?

又、一方で、売文を糧としている、この御仁のようなジャーナリストがもっとまじめに、国政を批判していくほうが、こんなくだらない提案をするよりもずっと大事なことでないだろうか・・。

ともあれ、それにしても、「アゴラ」にしろ、「BROGOS」がこのようなエントリを取り上げたのはなんとも解せないこと。

ひょっとして、最近のネタ不足で格調の高い記事に恵まれなくなった?

はたまた、このテーマはネットの若者に受けると媚びた?・・。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご批判ご賛同、なんでもいいですからコメントもいただければ幸いです。♪

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