マッシーパパの遠吠え

インターネット情報を丹念に読み取り、ニュースの裏に潜む真実を綴るあなたのためのブログです。

民主の「政治主導」って、つい、「うかつ」にいった程度のもの!? マニフェスト詐欺と言われるわけだわ!

2010-11-21 21:55:16 | Weblog
「マッシーパパの遠吠え」はより多くの人に見てもらえるようランキング上位を目指しています。ぜひ、皆様の応援クリックをよろしくお願いします。♪

にほんブログ村 国内ニュース

人気ブログランキングへ


民主党前幹事長の枝野氏が14日、さいたま市での講演で、「政治主導なんてうかつなことを言ったから大変なことになった」と、彼のうかつに言った発言が一寸した波紋を呼んでいる。

どうやら、彼は「政治主導がこんなにも大変で忙しいものだとは思わなかった」というつもりで、つい口が滑ったのだろうが、聞きようによっては、「政権交代で”政治主導”を声高に言ったのを後悔している」と取れなくもない。

ともあれ、管内閣の要職にあったものが、軽々に言う言葉とは決して、思えない。

だからか、早速、これに噛み付いたのが、自民党政務調査会の「たむたむ」こと田村重信氏。

自身のブログに、「彼はようやく政治主導が誤っていたと認めた」と、さも鬼の首を取ったように溜飲を下げている(?)。

要するに、たむたむ氏は、民主の政治手法である、「政務3役が細かい点まで介入、いちいちチェックして、了解がなければ何も進まない」点を取り上げ、「政治家が官僚の意見を良く聞かずに、思いつきで指揮を取るから間違えるのだ」と糾弾しているのだ。

さらに、小泉政権下で、「政治主導」の先鞭をつけたと自負している(?)、自民党の中川元幹事長も,、「政治主導は『うかつなこと』なのか?」と、発言の非を諭し、そもそも論をぶつ。いわく、政治主導とは、

①政権と命運を共にする政治任用のスタッフがいなければ(政治主導は)できないこと

②一つの政策を推進するには一つの新しい組織が必要であり、いつでも柔軟に組織改編でできるようにすべきこと
、だと説くのだ。

さらに、彼は政治主導に対する民主党の履き違えが、

天下り根絶も、事業仕分けも、すべてが中途半端に、私からみれば役人のシナリオに乗っているようにしかみえない。

それでいて、いざとなれば官僚に責任を押し付けてトカゲのしっぽ切りをしようとすることにある
」と指摘するのである。

いや~、これは驚いた。これほど、よくわかっている自民党さんがなぜ、政権を担っているときにそのことが発揮できなかったのか、これ又不思議といえば不思議なこと・・。

そういえば、こういう無責任な発言をするのは何も野党に限ったことでなく、この枝野氏も鳩山前首相や原口前総務相同様、海保のビデオ流出事件では口を揃えて、「役所がやったとすれば国家への反逆だ」とか「(流出は)内閣に責任がある」とまるで他人事のようでしたよね。

早い話。ドイツもコスタリカも、「言うのとやるのは大違い」を実感しただけのこと。

換言すれば、国会議員は「口だけ」の人が多いということを証明しているようなもの。

ではなぜ、政治主導が思うようにできないのでしょう!。7

勿論、たむたむ氏や中川氏の言うように、官僚を使いこなせていないことも大きい理由だし、所管業務に精通した政治任用のスタッフがいないことも事実でしょう。

このことはマッシーパパが米国の例を挙げ、政権交代したら少なくとも官僚のトップクラスを交代させるべきであるということと主張を同じくするのかも。

たが、それだけでは駄目で、少なくとも、リーダーシップを取る大臣が適材適所に選ばれるということが一番の要諦。今度の管改造内閣はその意味ではまことにひどい。

法務大臣に畑違いの理工系の先生を当ててみたり、国家公安大臣に反日政治家の岡崎トミ子。或いは、長妻前厚労相と役所の関係がうまくいかなかったからと、今度は役所に言いなりの細川大臣に交代。

これでは(官僚に)舐められても当然。しかも、行政も立法も全て、「法律」が基本条件。

となれば、使いこなすべき相手(キャリア)は東大法学部出の法律のプロ中のプロ。

誤解すると困るので、断っておくが、民主党にも弁護士上がりが一杯いるが、この先生がたとキャリアの違いは、文がたつか口が立つか。でもその違いは口で言う以上にでっかい。

その例があの民主の目玉の事業仕分け。

政治家はこれを政治ショーと試みるが、キャリアは法的根拠のないものと知っているから面従腹背。やるならやってみなさいとはなから相手にしていない。

ま、こまかいことはともかくも所管行政の要諦に精通していないと、意のままに動かせないのは確かであろう。

今一つ、政治主導の障害が、省庁肝いりの「有識者会議」という得体の知れない存在。

官僚は「有識者」の権威を利用して、あたかも、国民の総意を装って、政策を思い通りにコントロールする。

記憶にあるところでは、国交省所管の独立法人・都市再生機構の事業仕分けで民営化を検討するはずだった、「都市再生機構のあり方に関する検討会(有識者会議)」が経た結論というのが、

民営化は望ましいが、巨額の借金を理由に『現実性に乏しい』ということで存続」、官僚の狙い通り、天下り先もひも付き補助金もしっかり確保した。

一方、「コンクリートから人へ」のキャッチフレーズで政権交代の目玉だったはずの八つ場ダム建設中止も、「有識者会議」の検討の結果(?)か、急遽、馬淵澄夫国交相が中止方針の棚上げ表明。

要するに、「有識者会議」など、はじめから結論ありきで、お役所専横を隠すための単なる道具。形ばかり、「有識者」の知恵を借りるとカムフラージュしたもので、ここでも官僚主導に政権が丸め込まれているのである。

いや、それどころか、政治の側も、逆にこの手を使って悪乗り。高木文科相などは、朝鮮学校無償化を「有識者会議」に是非を託すといって、トラの衣を借りたのが、

授業内容は関係ない。従って、文科省の設置基準にかなっていれば全て支給する」という結論。

皮肉なことに、これだけは正真正銘、「政治主導」という笑うに笑えない事実も・・。

それでもまだ、政治の側に、国家ビジョンや戦略があれば、政治主導も可。大筋は間違えないし、横路にそれても、軌道修正も容易である。

だが、この党のように、予定していなかった政権が急に転がり込んできたものだから、ビジョンも戦略もいまだに何もない。何しろ、選挙に勝つことが至上だけに、政策らしい政策といえば、急ごしらえで作った「ばら撒き」しかない。

従って、「政治主導」しようにもうまくいくはずがないのだ。

内外に突発的な問題が起こると、たちまち閣内も党内も右往左往。挙句が官僚に責任を押し付けて、自らは政治責任を逃れようとするの体たらく。

その典型が次々混乱を極めている外交であり、防衛問題なのである。

つまり、民主党の政治というのは改革など真っ赤な嘘、単なるバラまきか政治ショーしかできない無能政権。ましてや、相手のある外交や国防などとてもとても、荷の重い仕事なのである!・・。

それを、「政治主導は間違いだった」と枝野氏は矮小化しているけど、それを言うなら、「政権交代がまちがいだった」というべきだったのではなかろうか・・。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご批判ご賛同、なんでもいいですからコメントもいただければ幸いです。♪

人気ブログランキングへ

にほんブログ村 国内ニュース