マッシーパパの遠吠え

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「でんくう(田園空間博物館)」と行く糀屋ダム見学! 美しい「翠明湖」の湖底にも村人の悲話(?)が・・

2009-11-04 15:59:48 | Weblog

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突然ですが、「頭首工(とうしゅこう)」いう意味をご存知ですか? えっ!「職工長」のことかって・・。いえ、「河川などから農業用水を用水路へ引き入れるための施設の総称(大辞林)」だそうです。

マッシーパパはこの日曜日、「北はりま田園空間博物館」主催のバスツアー「竹谷山の石仏と渓谷と翠明湖のパノラマ」に家内と参加してきた。

実はこのツアー、兵庫観光100選のひとつに数えられる竹谷山の渓谷に沿って、石仏を見ながら山頂にいたる2kmのハイキングを楽しむもので、その頂上の展望台から見る翠明湖(http://kobe-mari.maxs.jp/taka/koujiyadamu.htm)が圧巻なのである・・。

と予備知識を得て、運動不足解消に出かけたのだが、なんと、これがただのハイキングでなかった。

そう、今話題になっている「八ツ場ダム」をふるさとのダムから学ぼうと、糀屋(こうじや)ダムの管理所~杉原川揚水機場~源流などをたずねる企画でもあったのだ。

そして、冒頭の「頭首工」はその折、添乗されたでんくうスタッフの方の説明に出てきた言葉なのである。

彼は又、「これがお役人のお上意識で、”取水口”と言えば良いものをわざと難しく言う」と「公僕」を規定した国家公務員法第1条を例にとって独りごつ。

ま~、「公僕」論はさておくとして、確かに言えている。そして、さしずめ現代なら、「英語」をひらけかすようなものだろうがこの時代は漢語。では英語でなんと言うのか念のため辞書を引いてみると、「取水口=a head gate」とある。

あれっ、「頭」じゃん。そして、「工」といえば、漢和辞典で、「素材を変形して、別の役に立つものを作る」だ。つまり川の水を取り入れて灌漑水に役立てる。ひょっとして、これって、明治のお役人が外来語を苦労して翻訳した結果なのかも(?)・・。

閑話休題。処で、驚いたのはこの糀屋ダムの管理所長さん。れっきとした近畿農政局のお役人だが、「でんくう」ツアー客のために休日返上して、懇切丁寧にダムの説明をしてくれたのである。

おまけに、マッシーパパの、「八ツ場ダムの中止が今問題になっています。お答え難いと思いますが、ダムはホンとに必要なのでしょうか。そして、この糀屋ダムも400億円かかったと聞きましたが、そもそもなぜこのダムが必要だったのですか。費用対効果からみてホンとに必要だったのでしょうか」と問うたことにも、嫌がらずに答えてくれました。

かいつまむと、「灌漑用水の場合、ため池だけだと供給が不安定かつ、公平に行きわたらないので、常に水不足になっていたとのこと。そして、このダムのおかげで近隣4市2町3590haが恩恵を受けている」と言う。

結局、費用対効果は定かでなかったが、面白いのは「八ツ場ダム」について、「50年かかっても完成しないのでは初期の目的と大きなズレがきっと出てくるはず」と所長さんは批判的だったこと。

この発言は驚きだが、ひょっとして、八ツ場ダムは国交省で、糀屋ダムの管轄が農水省という縄張りの違いから(?)。

それとも、現実の問題として、糀屋ダムもどんどん放棄田や休耕田が増える中、配水率が大幅に減っているための反省?・・(http://www.kakogawa-west.jp/html/haisuihoukoku.htm)。

ともあれ、道路もダムも同じだが、作るときは政治家もお役人も一緒になって、都合のよい需要計算をして、でっかい工事を地元に誘導する。勿論、時を経ずしてその過ちが判明するのだが。もういい加減、こんな馬鹿にピリオドをうたねばならないのでは。

マッシーパパは、奇しくも、「でんくう」さんのおかげで、鳩山首相の言う「戦後行政の大掃除」の真の意味を実感させていただいたようです。

そして、今ひとつ。このダムにもやっぱ、水没戸数44戸、田畑、山林等91haが犠牲になっているとのこと。

しかも、水没を逃れた残りの10戸も、「立ち退き補償を受けずに残れば、立ち退いた農家の農地も低額で買い取れる」とのお上の甘言に騙されて、泣きを見たと聞く。

つまり、移転した人が結局、売却に応じず、残った住民も村落が維持できず、隣村に移住していったそうです(神戸合同法律事務所ブログhttp://www.kobegodo.jp/FileDetail.asp?FId=40)。

なんと、ここにもダム建設の裏に隠された悲話があったのですね。ホンと、お上のやり口は酷いものだというのがよく分かりました・・。

さて、今回のマッシーパパの旅行記は堅い話になりましたが、代わりに、「でんくう」の旅行記を載せますので、ぜひ読んでみてください(http://www.k-denku.com/0409/)。

きっと、旅行会社と一味違うバスツアーの楽しみが感じられると思うのですが・・。

【参考】

『有為転変は世の習い!?(http://massypapa.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_4852.html)』(08.6.7)

最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご批判ご賛同、なんでもいいですからコメントもいただければ幸いです。♪

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