マッシーパパの遠吠え

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赤字でも高給を食(は)むTV業界が、「もう下請けいじめはしません」だって!?

2009-02-24 11:47:51 | Weblog

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テレビ業界が、番組作りを発注する制作会社への「下請けいじめ」をなくそうと、総務省と自主ルールをまとめたという

是正するのは、①発注書・契約書の交付と金額の明示②金額を一方的に下げるいわゆる「買い叩き」の禁止 ③制作会社が持つ著作権の譲渡強要を禁止の3点である(http://www.asahi.com/national/update/0221/TKY200902210212.html)。

よくわからないのは、「総務省と放送局、番組制作会社の代表が1年間協議してまとめた」というのだが、その当事者の一方である全日本テレビ番組製作社連盟(ATP)がそれを信頼していないこと。

即ち、独自の調査で、制作会社の3カ月間の合計売り上げが前年比約10%減少したことがわかり、危機感を抱いたATPがTV各社に6項目の申し入れを行ったというのだ。

内容は、▽託契約時に制作費の一部を着手金として支払ってほしい▽番組の予算額が入った発注書面交付の徹底▽番組内容を変更しないにもかかわらず、制作費一律カットを求めない▽アシスタントディレクターの労働条件改善に向けた理解▽制作会社側の著作権取得等々(http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20090213dde018200005000c.html)。

ま~、お役所と業界がつるんでまとめた自主規制など当てにできぬと、直談判したのが本音かもね?

それにしても、なぜ、「下請け代金支払遅延等防止法(http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S31/S31HO120.html)」で禁じられているのに、態々、自主ルールを決めるのかよくわからない。それとも、法は守れないが、「自主規定」なら上手くいくとでも思っているのだろうか(?)。

おかしいのは、これだけでない。マッシーパパの12月23日のエントリーで取り上げた、「テレビ不況にもかかわらず、TV局の社員の平均年収が上場企業ランキングの上位を独占したというのだ。トップの朝日放送(大阪)は平均年収1556万円、2位TBS、1549万円、3位フジ・メディアHD1534万円だったという。尚、日テレも6位に入ったとか。よほど、TVという世界はぼろい商売なのだろう。一説によれば、番組はTV局でほとんど作らず、下請け、孫請けに降ろされて、1億円の番組制作費が末端に来れば1/10にまでなると聞く。ここでも、搾取の世界がまかり通っているのだが、日本という国、官から民まですべて、あくどい丸投げで、庶民の生き血を吸っているようなもの」と、下請けいじめが許されてきた経緯だ・・。

では一体、なぜ、そんな法律違反すれすれの暴挙が許されてきたのか?その辺の裏事情に通じた「Moneyzine」が、『赤字なのに平均年収トップのテレビ業界「高給のカラクリ」』と題し、

高給の理由としてよく語られるのが放送業界が持つ利権だ。放送局を開設するには免許が必要で、大規模な地上波放送の場合、日本では総務省が電波をわりあてないと参入できない。このためテレビ業界は新規参入がすくなく、既得権益化しているのではないか」とその謎を明かしてくれている(http://moneyzine.jp/article/detail/128328)。

つまり、ここにも、TV局と総務省の癒着が見て取れるのである。周知のように、総務省が地,デジ対応を推進させるのだと音頭をとれば、民放までもがこれに協力し、今年からTVの右隅に表示しだした。これもTV局が総務省の手先となって、お先棒を担いでる証拠である・・。

処で、他人の犠牲で高給を食むのはTV業界だけでない。昨日、取り上げた、ビジネスモデルが崩壊寸前の新聞業界ですらやっていること。

これも、「MONEYzine」の記事によれば、「営業赤字に転落した毎日の社員の平均年収は861万円。同じく、産経は797万円だが、そうでない朝日は1329万円、日経も1304万円と大手総合商社や金融機関と同等か、もしくはそれを上回る年収を得ている」というのだ(http://news.livedoor.com/article/detail/4029194/)。

考えれば、新聞社も傘下の新聞販売所へノルマを課したり、「押し紙」を強要していることでは、下請けいじめどころでない。

そして、やれ「個別宅配制度を守るため、全国画一の料金で販売するため」だと、錦の御旗にその政治力を使っては、いまだに「再販売制度」を保持しているのである。しかし、実際はそのしわ寄せを、販売所同士の身を切るような競争におっかぶせているだけ。

結局、マスコミというのはテレビも新聞も、時の権力に阿(おも)ねて、下請けの犠牲の元にぬくぬく、自らは努力することなく高給を食むことができる能無し集団のたむろするところだということ。当然、時代から取り残され、衰退するはずだわね・・。

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