大幅な赤字から見事黒字に転換したJAL。
「痛みを分かち合う」という姿勢のもとに、自らの報酬削減、バス通勤、社員食堂でのランチ等、西松社長のとった行動は有名です。
社長たる人物、それらのことはなかなか出来ないことだと思います。
それをさらりとやってのけるのもすごいですが、私は西松社長がこだわった、あるポイントにとても共感しました。
それは、「当たり前の徹底」。
当たり前のことをきちんとやるということです。
一例として、西松社長は“定時出発”を徹底したそうです。
すると機体の点検等の時間も充分とれて、それが安全にも繋がっているとのこと。
当たり前のことをするのは当然のことでしょ?と思われるかもしれませんが、いやいやこれがなかなかできていないことが多い。
お恥ずかしい話、先日うちの部に内部監査が入って指摘された事が「締め切りを守れていない」。
・・・残念な話です。
問題は「当たり前のことができていない」ことではなく、「当たり前のことができていないことに気付いていない」ことだと思います。
世の中の頭のいい人たちは難しいことを考えるのは得意だけど、簡単なことを考えるのは苦手。
大切なことの本質は、実はとてもシンプルなものではないでしょうか。
そこに企業のトップが気付けるか気付けないかで、企業の運命も変わってくるような気がします。