白き焔BLOG

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ホットケーキ

2009-12-13 17:09:35 | 日記
ふとホットケーキが食べたくなり、家を出た。

誰か一緒に食事してくれるなら、料理自体は苦ではない。だが、ひとりの自炊が続くと、外食でいいやという気になる。

冷凍のホットケーキは食べたくない。

近所で有名なホットケーキを出す喫茶店は、日曜休みだ。

ダメもとで駅前の珈琲館へ。店員に、お店で焼いてますか?と念を押してオーダーした。

しばらくして焼き上がったホットケーキ。

フチはサックリ焼けていた。冷凍ではこうならない。及第点だ。

私が幼かった頃、日曜になると父が公園に連れて行ってくれた。
大きな公園の周りは、喫茶店が何軒もあり、よく立ち寄った。

いま思えば、父は子守のついでに、家では飲めない珈琲を求めて喫茶店に通っていたのだろう。

母が珈琲を飲まないから家には珈琲がなかったし、婿養子でもないのに母の実家に住んでいたから、落ち着かなかったのだろう。

当時はヘビースモーカーで胃潰瘍を患うほどの珈琲好きだった。

私は父の事情なんかわかるはずもなく、ホットケーキや、パフェや、ガーガーうるさいミキサーが回ってから出てくるミルクセーキやバナナジュースを頼んだ。

昭和の喫茶店は、たいがい茶色い内装で、オレンジの電球の薄明かりが点っている。

木製のカウンターに座り、食べたホットケーキ。

別に大した味じゃなかったのかもしれない。でもレンジなんか普及してないから、ちゃんとお店で一枚づつ焼いてた。

私は煙草を吸いながら、珈琲を黙って飲む父に、何を話したんだっけ。

どうせ大した話なんかしてない。

いつもは祖母の趣味で、みたらし団子だの煎餅だのばかりだったから、大人の居場所の雰囲気がする喫茶店で、好きなものを食べさせてもらえるのは嬉しかった。


昭和は遠くなったな~(笑)
なんだか、おじいちゃんみたいな気分になったよ。

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