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ここは、神話やファンタジーについて書こうと思います。

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現代の道教

 | 道教
 元代(1271~1368)に最盛期を迎えた道教は、その後次第に衰退していき、政治に深く関与することはなくなったものの、民衆の支持は衰えることがなかった。明代(1368~1644)になると政府は道教を全真教と正一教のふたつに分けて統制した。
 しかし中華人民共和国の成立(1949)と文化大革命(1966~1976)を経て、道教は他の宗教とともに衰退の一途をたどった。その後の開放政策のなかで、道教もすこしづつではあるが息を吹き返し、閉鎖された道観も廟も修復されるようになった。
 本国ではこうした状況下になるが、昔のままの勢いを保っている国も少なくない。台湾や香港という中国民族の国や、マレーシア、シンガポール、タイなど、華僑が勢力を持つ各地に道教は生きつづけている。世界の主要都市にあるチャイナタウンでも、道教の習慣のままに生活する人々を見ることができる。
 さらに、中国文化の支配下にあった日本や韓国にも道教の影響が残っている。『日本書紀』にはすでに「常世の国」として不老不死の楽園が紹介され、神仙思想が入っていたことがうかがえる。修験道の始祖とされる「役の小角」は道術の士ともいえる存在である。奈良・平安時代には「陰陽道」が信仰され、江戸時代には庶民のあいだで「功過格」を説いた書物が流行している。クドの神さま、荒神さまというのは竃神のことだし、庚申信仰も道教の「三尸説」がルーツになっているのだ。
 そのほかにも、日常的なさまざまの事柄が道教の教えに由来している。夜、爪や髪を切ってはいけないという迷信や、臍下丹田とか、元気、気力などの言葉は、道教用語そのものなのである。もっとも中国文化の背景となるものが道教思想なのだから、中国文化の影響を大きく受けているわれわれ日本人のボキャブラリーにこうした言葉が多いのは当然でもある。

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