Fish On The Boat

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『最強の競馬論』

2011-01-10 11:46:38 | 読書。
読書。
『最強の競馬論』 森秀行
を読んだ。

2003年に出版された、今でも現役の人気実力派調教師による、
競馬そのものの紹介や競馬観について述べたもの。

昨年は、この森調教師の調教馬で稼がせてもらったので、
その稼いだお金でこの本を買ったのです。
競馬の本といっても、馬券の本ではありません。
馬券購入の参考になる部分はあるでしょうけどね。

僕は競馬の本に関しては、修学旅行の時に友達が京都の本屋で店主から貰った
文庫サイズの馬券検討用の基礎資料的な本を、さらに僕が貰ったものしか読んでいないです。
その本も、今やどこに消えたかわからないです。

その後、オグリキャップを扱った本や、名馬を特集した本や競馬ゲームのデータ本や、
よしだみほさんの漫画とか、アナウンサーの杉本清さんの本だとか、寺山修司さんの本を読みました。
すべて高校時代です。

それ以来の競馬本読書でした。

森師の調教に関する考え方もさることながら、
大体、調教っていうものはどういうものか、とか
どんな考え方に基づいているかとか、
そういうのをさらりと知るのに適した本でした。
また、異端児とも言われるような、パイオニア的な調教師の方ですから、
旧体然とした競馬社会の体質などに、鋭くモノ申しています。
だから、読んでいて「なるほどね」とか「ちょっと行きすぎ」とか、
読みながら感想を持つことになります。

本の質としては、何故海外に挑戦するのか、だとか、レースの使い方にはどういう意図があるかとか、
そもそも、何を第一に優先させて考えているかとか、
そういう、競馬に対して気になっていた部分を、いわば隙間を埋めるように
語ってくれているので、競馬に興味があって、探究心のある方ならば、
読んでみて満足が得られる種類の本だと思います。

馬券もねぇ、儲ける時は儲けますが、なかなか難しいものですよね。
お金に余裕がある時だとか、ただパソコンや電話で馬券が買えるPATシステムの
権利を失しないために一年に一度くらい買うだとか、
普通はそんなときくらいしか遊べないですね、リスクが大きいです。
ギャンブルに身を投じることで比較的早く勉強できるのが、
勝負事についてですが、それも財布が痛むので、そこそこ元手のある時に
挑戦するといいでしょう。
まぁ、やらないに越したことはないのでしょうが…。
でも、困ったことに楽しいのだなぁ。


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