10月末、韓国に3泊4日の旅行に行ってきました。
かなり盛りだくさんな充実した旅行だったので何度かに分けてアップしたいと思います。
今回の旅行の大きな目的は「ソウル博物館、美術館巡り」。
実は韓国には今まで行ったことがなかったのですが、いろいろな出会いがあって、ソウルの二つの美術館に行きたいと思うようになったのです。
そのひとつが、ソウルの平倉洞にある「和庭博物館」。
ここは世界最大の「タンカ・コレクション」を持つ美術館。
「タンカ」とは、チベット仏教の仏画のことですが、昔、僕がインドを旅した時、おそらくチベットからの亡命者が持ってきたと思われる古いタンカを1枚購入したことがあって、それ以来、タンカに興味を持っていたので、ソウルに行ったらぜひ訪れてみたいと思っていました。
と言うか、この美術館に行くために韓国に行くことにしたのです。
でも、日本で検索してもほとんど情報が無く、どんな美術館なのか、そもそも今もやっているのか不安を感じながらバスに乗って訪ねたのですが、着いてみたらすごく大きくモダンな建物でびっくり。
ここは韓国の化学会社のオーナーが設立したハンビッツ文化財団コレクションを展示する個人美術館なので、もう少しこじんまりしているかなと思っていたのですが、実に立派な美術館でした。
で、コレクションがすごい!
タンカだけでなく仏像や曼荼羅などチベット美術に関する様々なコレクションが展示されていて、そのどれもが品が良くて素晴らしいものばかり。
1階がタンカを中心とした常設展。
2階は、企画展「TIBETAN LEGACY」をやっていて、3階は韓国の現代美術作家のコレクションをまとめて展示しています。
常設展は作品保護のため、すごく暗くて、タンカの細かい所がよく見えなかったのが残念でしたが、それでもとにかく面白かった!
細部まで描きこまれたチベットの人たちの世界観に圧倒されました。
彼らにとってチベット仏教は世界を解き明かすための「科学」なんだということが良く分かりました。
もちろん美術的にも本当に素晴らしいコレクションでした。
企画展も、まあ常設展と同じような内容でしたが、携行用の曼荼羅セットや医療用の曼荼羅など珍しいものがあって、こちらも興味深かったです。
でも、この美術館、ずいぶん長い時間、滞在していましたが、その間、他のお客さんに会いませんでした。
平日の昼間とは言え、入場料3000ウォンと嘘みたいに安かったし、韓国の富豪は太っ腹ですね。
とにかく、チベット美術に興味のある方は、ソウルに行ったらぜひ訪れてみるとよいと思います。
あ、あと、タンカについて知りたい方は、もう絶版のようですが、山川出版社から2001年に刊行された「タンカの世界―チベット仏教美術入門」という本がオススメ。
この本の著者、田中公明さんは、ハンビッツ文化財団の学術顧問もされていて、この和庭博物館の運営にも関わっているようです。
かなり盛りだくさんな充実した旅行だったので何度かに分けてアップしたいと思います。
今回の旅行の大きな目的は「ソウル博物館、美術館巡り」。
実は韓国には今まで行ったことがなかったのですが、いろいろな出会いがあって、ソウルの二つの美術館に行きたいと思うようになったのです。
そのひとつが、ソウルの平倉洞にある「和庭博物館」。
ここは世界最大の「タンカ・コレクション」を持つ美術館。
「タンカ」とは、チベット仏教の仏画のことですが、昔、僕がインドを旅した時、おそらくチベットからの亡命者が持ってきたと思われる古いタンカを1枚購入したことがあって、それ以来、タンカに興味を持っていたので、ソウルに行ったらぜひ訪れてみたいと思っていました。
と言うか、この美術館に行くために韓国に行くことにしたのです。
でも、日本で検索してもほとんど情報が無く、どんな美術館なのか、そもそも今もやっているのか不安を感じながらバスに乗って訪ねたのですが、着いてみたらすごく大きくモダンな建物でびっくり。
ここは韓国の化学会社のオーナーが設立したハンビッツ文化財団コレクションを展示する個人美術館なので、もう少しこじんまりしているかなと思っていたのですが、実に立派な美術館でした。
で、コレクションがすごい!
タンカだけでなく仏像や曼荼羅などチベット美術に関する様々なコレクションが展示されていて、そのどれもが品が良くて素晴らしいものばかり。
1階がタンカを中心とした常設展。
2階は、企画展「TIBETAN LEGACY」をやっていて、3階は韓国の現代美術作家のコレクションをまとめて展示しています。
常設展は作品保護のため、すごく暗くて、タンカの細かい所がよく見えなかったのが残念でしたが、それでもとにかく面白かった!
細部まで描きこまれたチベットの人たちの世界観に圧倒されました。
彼らにとってチベット仏教は世界を解き明かすための「科学」なんだということが良く分かりました。
もちろん美術的にも本当に素晴らしいコレクションでした。
企画展も、まあ常設展と同じような内容でしたが、携行用の曼荼羅セットや医療用の曼荼羅など珍しいものがあって、こちらも興味深かったです。
でも、この美術館、ずいぶん長い時間、滞在していましたが、その間、他のお客さんに会いませんでした。
平日の昼間とは言え、入場料3000ウォンと嘘みたいに安かったし、韓国の富豪は太っ腹ですね。
とにかく、チベット美術に興味のある方は、ソウルに行ったらぜひ訪れてみるとよいと思います。
あ、あと、タンカについて知りたい方は、もう絶版のようですが、山川出版社から2001年に刊行された「タンカの世界―チベット仏教美術入門」という本がオススメ。
この本の著者、田中公明さんは、ハンビッツ文化財団の学術顧問もされていて、この和庭博物館の運営にも関わっているようです。