東京ナイト

旅行、食事、映画にお芝居、日々のささやかな幸せを記録します

京極湯@豊岡

2009-07-24 01:04:22 | 銭湯
で、植村冒険館のあとは、山陰線で二駅の豊岡へ。
ここはカバンの町。なんと日本のカバン製造の半分以上がこの町で作られているとの事。小さな町なのに驚きです。
昔ながらの建物がかなり残っていてぶらぶら歩いているだけでけっこう楽しめます。結局、コンクリート打ちっぱなしのシックな専門店でカバンを買いました。

ここ豊岡には銭湯が二軒。
「小川湯」は生憎の定休日でした。



でももう一軒の京極湯は営業中。
飲み屋街の一角にあるかなりのレトロ銭湯です。

注目は「湯」の文字の入った瓦。渋いっす。



建物もこんな感じ。



木製のロッカーには「い、ろ、は・・・」と番号が振ってあります。お客さんもそれなりに入っています。
レトロで、でも町の中でちゃんと機能している小ぶりな良い銭湯。
いいですね~。旅に来た、という気分が実感できる瞬間です。

お風呂から出た後は但馬牛を食べたくて焼肉屋さんに入ったのですが、あの値段だったらたぶん但馬牛ではなかったかもしれません・・・。美味しかったけど。

世界湯@高田馬場

2009-07-11 10:00:55 | 銭湯
銭湯は高田馬場の世界湯。



今年の6月にリニューアルオープンしたばかりのピカピカ銭湯。
以前はマッターホルンのタイル絵が印象に残っているけれど、どんな風にリニューアルされたのか気になっての訪問。
高田馬場から細い道をうねうね歩いて5分ほど、すごく立派なマンションに建て変わっていた。その1階が世界湯。

当然フロント式。かなり広いロビーがあり、大型の液晶テレビも備え付けられている。
脱衣所も大きい。マンション銭湯にありがちな狭苦しいところがないのが嬉しいところ。
お風呂場には、イグアスの滝のタイル絵。ご主人は旅行が趣味なのかな?
奥にはサウナと水風呂、それに岩風呂がある。
お客さんはそれなりに入っている模様。

と言う訳で、特に不満もないのだけれど、「これ!」という特徴がないのが残念。せっかくマンションにしても銭湯を続けると決めたのだから、ひとつでも何かこだわりが感じられるようなポイントがあったら良かったのに。あんまり銭湯の事をよく知らない設計士さんがマンションと一緒に設計しました、と言う感じで(勝手な憶測)まあ、可もなく不可もなくという感じでした。うーむ・・・。

中島湯@小田原

2009-07-05 08:05:20 | 銭湯
で、サイクリングの締めはもちろん銭湯、と言う訳で小田原の中島湯に。



75年前に建てられた建物は風格があり、「中島湯」の文字も右から書かれていて、戦前のまま残っています。

番台には愛想の良い女将さんが座っていて、自転車のことでいろいろ質問したりして盛り上がりました。

中は整理整頓されていて古さを感じさせない良い雰囲気。丁寧に使われてきたのでしょう。
お客さんもかなり入っています。
浴室に入ってまず気がつくのが、鎌倉の新世美術によるペンキ絵。神奈川の銭湯でたまに見る油絵風の作風で、東京のいわゆる「ペンキ絵」とはだいぶ違います。その辺りも旅情を感じられて良いものです。
お湯も井戸水を使われているとの事で、やわらかくサイクリングの疲れを癒してくれました。

と言う訳で、地元の人に愛されている小田原の名銭湯でした。

稲荷湯@内神田

2009-06-27 14:57:19 | 銭湯
銭湯は稲荷湯。
住所は千代田区内神田、大手町駅から歩いて3分という好立地。
白いオリジナルの暖簾がまぶしいビル銭湯。



訪問は夕方だったんだけれど、勤めを終えたサラリーマンたちが続々と銭湯に吸い込まれていく。「?」と思ったけど、同じ千代田区の銭湯「バン・ドゥーシュ」と同じく、皇居ランナーたちの集合場所になっているようで、浴室に入ってみるとそんなに湯船に浸かっている人はいない。みんな着替えて、走った後に汗を流すために、最後にお風呂に入るのだろう。銭湯ランナーたちがここでの銭湯体験を気に入って地元の銭湯に入るようになればよいのだけれど。

ペンキ絵もなく、まあ普通のビル銭だったけど、すごい立地なので、これからもランナーたちの憩いの場所であって欲しい。

僕はその後、神田で飲み会。二軒目、神田の阪神ファンの多い居酒屋で飲んでいたら、知らない周りのおじさんたちと阪神の応援ですっかり盛り上がり、こんど阪神戦に行くことになった。阪神の選手って金本以外誰も知らないんだけど・・・。でもまあ熱い阪神ファンを観察してみようと思う。

松の湯@国立

2009-06-20 22:16:19 | 銭湯
今日は高尾で山仕事。
の後は軽く打ち上げをして、国立の銭湯、松の湯に。



ここは僕が最も好きな銭湯のひとつ。
どうも小さなかわいらしい銭湯に心惹かれる傾向があり、この松の湯もまさに小ぶりなかわいらしい銭湯。

駅から歩いて15分くらい。外観も特に装飾があるわけでもなく目立たないけれど、味があって良い。フロント式。
中も特別、何があるわけでもない。ビジュアルは丸山絵師の富士山のペンキ絵。3年ほど前に描かれたものだがけっこう劣化している。
お湯は地下水を使っているらしく肌に優しい。

でもこの銭湯、一番の魅力は、なんと言うかその静謐さ。文教都市、国立らしく静かな雰囲気で、お湯にぽつんとひとり浸かっていると、地方の町に旅しているような何ともいえない孤独を感じられて良い。
まあ、みんながこんな風に感じるわけでもないと思うが、僕はこの銭湯に入る度に、同じような想像をしてしまう。なぜだろう。とにかく落ち着く。

で、今日のお風呂の後は、銭湯に付き合ってくれた山仕事の仲間と二次会。ベジタブル台湾料理のお店、「中一素食店」に。国立はいろんなお店があるね。

月の湯@池尻

2009-06-14 08:32:22 | 銭湯
銭湯は池尻の月の湯。



オリジナルの暖簾も素敵な江戸前銭湯。
でも内装はフロント式に改装されていてちょっとしたロビーもある。
脱衣所には立派な庭があり、大きな鯉が池に何匹も泳ぐ。銭湯に来ると時々こういう鯉を見るけど、他では見たことないよ。需要はどうなってるのかね。カレンダーは鯉業者の名入れのもの。面白い。

で、浴室に入るとまず目に飛び込んでくるのが中島絵師の立派なペンキ絵。題材は富士山。男女の境に立派な富士山が描かれ男湯は海と島と言う構図。
明るい浴室が気持ちよい。
と言うわけで、昼間からのんびりお風呂に浸かる至福を味わえた。

天神湯@中野

2009-06-13 08:17:04 | 銭湯
銭湯は中野の天神湯。
中野駅から歩いて10分ほど。神社があったりする一角に建つ堂々たる江戸前銭湯。

の、はずなんだけど、道に迷ってたどり着けません。何度も行ったことのある銭湯なので、「もしや・・・」と焦ったけど単に道を間違えていただけでした。でもホント油断できないのでビクビクしてしまいます。



で、外観。唐破風が立派! これぞ銭湯という感じで嬉しくなってしまいます。
中は番台をフロント式に変更。スペースが小さいので中の女将さんが窮屈そう。
他はそれほど手を入れていません。小さな庭もあります。

浴室もシンプル。丸山絵師の端正な富士山のペンキ絵が目立ちます。その下には金魚のタイル絵も。かわいいです。



でも、お客さんの入りは・・・。中野周辺の住民には奮起して欲しいところです。

お風呂の王様 多摩百草店

2009-06-09 00:05:04 | 銭湯
昨日は銭湯ナイトでしたが、お昼にスーパー銭湯に行きました。
「お風呂の王様 多摩百草店」です。



スーパー銭湯にいったことは一度しかなく、今回が二度目の訪問。
前回は世田谷のスーパー銭湯だったのですが、高い割りに満足度は低く、偏見を持ってしまい、それ以来、訪問していなかったのですが、今回「銭湯ナイト4」でスーパー銭湯についても触れるので、何も知らないのはまずいと思って行ってみたのです。

結果は「意外に良いね!」。
ちょうどキャンペーン期間中で500円で入れたのでお徳感もあったし(普段は休日850円)、設備もきれいで、さすがお客を集める施設は違うな、という印象です。
お風呂の種類も15種類もあって飽きなかったし、漢方サウナも良い気分でした。

ただ、これからも行きたいか、と言うと、ちょっと微妙です。
一番の理由は「ワクワク感のなさ」。細部までプロの手によって作りこまれた設備は、僕にとってなぜか共鳴できずにしらけてしまうところがあります。
その点、銭湯は僕にとって「非日常」。個人のいろんな思いと長い歴史が練りこまれた不思議な空間と感じるのです。
まあ、これはあくまで個人的な好みなので、一般的には逆に感じる方のほうが多いのかもしれませんが・・・。

銭湯ナイトでもこの辺り議論になりましたが、まあ個人の好みの問題なので「正解」はないんだと思います。でも、昨日スーパー銭湯にいたお客さんを、唐破風の江戸前銭湯に連れて行って、どういう反応を示すのか、見てみたい気がします。
けっこう気に入ってくれるような気もするのですが・・・。

庚申湯@田無

2009-06-04 23:54:07 | 銭湯
今日は田無にある庚申湯に行ってきました。

今回の銭湯ナイトはリニューアル銭湯特集。で、都内厳選のオススメ銭湯をいくつか紹介するのですが、ここもそのひとつとして紹介しようと思っています。
理由はこの外観。



唐破風やペンキ絵といった銭湯イコンを活かしつつも、露天や薬湯、お湯の温度など様々な工夫をして、いつもたくさんのお客さんで賑わっています。個人的には、ここが銭湯再生のひとつの回答なのかなと思っていたりします。

で、ご主人にいろいろお話を伺いました。
興味深い話がたくさん聞けました。詳しくは7日の銭湯ナイト4でお話しますが、やっぱりこの銭湯をオススメ銭湯にいれて良かったし、まだまだ銭湯は活性化できると、単なる一利用者として心強く感じた次第です。
それにしても良い湯でした。オススメ!

梅の湯@町田

2009-05-20 22:25:33 | 銭湯
銭湯は町田駅からバスで10分ほどの梅の湯。



都営住宅のそばの立地で、お煎餅屋さんやお蕎麦屋さんなどがこじんまりとまとまる中心に位置しているレトロ銭湯。入り口が路地に面していて分かりにくいですが、なんだか西部劇にでも出てきそうな洋風のファザードと大きな煙突が目印。
中に入ると、靴箱が横に並んでいて、なんだか学校の入り口みたいな雰囲気です。

扉を開けると番台式の大型銭湯。庭も大きく取ってあり、赤く塗られた欄干が目立っています。
脱衣所もソファーなどが置かれたゆったりした作り。すでに使われてはいませんがかなりレトロなパチンコゲーム機などもあって、往時の賑わいを物語っています。

浴室に入ると目に飛び込んでくるのが、丸山絵師のペンキ絵。今年の3月に描かれた伊良湖岬の風景。伊良湖岬って初めて知りましたが、愛知県にある岬で、灯台で有名らしく、ペンキ絵にも灯台がばっちり描き込まれています。他にも小島や和船なども描かれたかなり丁寧な作品。見飽きません。

時間は夕方6時半。夕日が浴室の高い天窓から差し込みきらきら輝いています。湯船に浸かっていると、この贅沢なひと時の幸せを強く感じました。
こんな多幸感に満ちた時間がわずか450円の銭湯料金で味わえるとは、まさに銭湯者の幸せを感じてしまいます。
近所の団地の住人も、この幸福を味わえばよいと、おせっかいにも思ってしまうのですが、なんと浴室には僕一人・・・。うーむ。

せっかくなので、この隙にペンキ絵を写真に撮ろうと思ったのですが、なんと買ったばかりの<RICOH>CX1が使えません! 初期不良の様子。とほほ・・・。丸山絵師の力作を写真に収めたかったのに本当に残念。(煙突の写真は前回訪問時のもの)

服を着ていると続々とお客さんが入ってきたので、ひとまずはほっとしましたが、清潔で静かな町田の銭湯、いつまでも頑張って欲しいものです。
おすすめ!