Southeast Asian Ceramiics Museum #7

　今回と次回にわたってサンカンペーン陶磁を紹介したい。今回は鉄絵盤４点を紹介する。

　見込みからカベット（内側面・内壁）にかけて、文様で覆い尽くす手法はサンカンペーンにも存在する。シーサッチャナラーイやスコータイ更には、中国の影響であろうか？これについては不勉強で承知していない。

　これも内面全体が装飾されている。文様はよく見かける草花文である。しかし、口縁の蔓文様の下に半円状の塗りこまれた連続文様は稀である。サンカンペーンの銘盤の一つである。

　見込み中央に体躯を曲げて描かれる単魚文は、よく見かけるデザインである。顔の下に湾曲線で描かれる尾鰭は、一本線や写真のように二本線がある。

　これも良く見かけるデザインで、中央一重の丸は日輪を表していると、考えている。

　見学当日は、サンカンペーンの鉄絵盤は以上であったが、過日当該博物館再開館記念日の講演では、最近新発見の鉄絵と題して、今まであまり知られていない鉄絵の紹介があったとのことである。それは、Bulog＜のーんびりタイランド　２＞に紹介されている。
　それによると、二匹が交互に並んだ昆虫文、蟷螂であろうと思われる文様、仙人と思われる文様である。
　残念ながらこれらは、見学時にはパネルなどの紹介もなく、当該博物館に尋ねているが、今日現在まだ回答はない。これらの文様には中国との関わりが考えられ、非常に重要な情報である。明らかになれば、改めて紹介したい。