
白色のトラス橋なのに「赤川仮橋」・・・
淀川の上にかかるのに「赤川仮橋」・・・
人の往来が頻繁にあるのに「仮橋」・・・
せっかく来たのだからと対岸まで行ってみた。

鉄道用の橋なのに、その傍らにヒトの往来がある風景ってすごく不思議。

対岸は踏切がなく河川敷に降りて鉄橋の下をくぐらないと往来ができない構造になっているためか、ここまで来た見物人は比較的短時間のうちに元来た道へ引き返す傾向があるようである。そのためか踏切のある側くらいの混雑はない。それでも、橋のたもとには大きな三脚や脚立が幾つも立っていて熱狂的なファンたちが張っているのがわかる。


仮橋の銘版。

この仮橋の存在はわりと小さい頃から知っていて、周りの大人たちからは「この単線の貨物線は、将来的には大阪外環状線という旅客用の路線を作る計画のために複線用の用地を確保しているから鉄橋も線路が2本通ることができる構造になっている。でもそれは、いつになるかわからない。だから、それが実現するまでの間、歩行者が通れるようにしている」・・・という旨の話をしてくれたり、そう書籍に書かれていたりしているのを見聞きしていた。個人的には「でもそれは、いつになるかわからない」というのは、「実現しない」ことのように感じていて、自分が老人になってもずっと同じフレーズの説明がされているのだろうと勝手に解釈していたのであるが、まさかその計画が実現に向けて動き出すとは思いも寄らなかったというのが正直なところである。

だいぶ、日が傾いてきた。

そうこうしているうちに予期せぬ3本目の貨物列車がやってきたので慌てて撮る。もう少し寄せてから撮った方が良かったなあと思った。今度は平野方向から吹田方向に向かっている。「1本目の機関車の折り返しだろうか」とも思ったが、車両前面に付された番号を見比べてみるとどうやら違う車両のようである。

『今度も長い編成なのかなぁ』と期待したけれど、後ろにコンテナを載せてない2-3両のコンテナ車両を連れたただの回送編成であった。踏切の手前で急に減速し汽笛を何度も鳴らし始めたが、線路内に誰かが立ち入って危険状態にあるのかただのファンサービスなのかは不明。

北岸の踏切前まで戻ると線路内(踏切内)にはたくさんの人だかりがあった。

踏切内に入るとつまりこういう絵が撮れるというわけである。

踏切内に入って写真を撮る人たち。

それにしても凄い人だかりである。10/31(木)までなので今日が最後の日曜日というわけだ。

今日は一日晴天で良かったなぁと思った。

赤川仮橋や阪急淡路駅界隈にはテキトーなカフェがなかったので、阪急十三駅構内にあるフレッズでかなり遅めのおやつ(?)をいただく。ずっと立ちっぱなしで久しぶりに座ったような気がした。ちょっと冷たい風にもあたって疲れたけど、楽しい時間を過ごすことができた。
おしまい