MY LIFE,MY SPIRIT by Masato

今までの人生で感じたこと、自分の考え方を率直に語ります

自分のカルマ

2006-10-27 20:29:12 | Weblog
僕には4年前に結婚を考えて5ヶ月ほど一緒に住んだものの、どうしても合わなくて別れた女性がいる。彼女は二度の離婚歴があり、付き合い始めた時は2歳の女の子がいた。

前夫との離婚が成立して間もなかったので、法律上すぐには結婚できなかったが、彼女の要望で付き合うのと一緒に住むのが同時にスタートした。彼女はどうしてもすぐ子供が欲しいと言い、1ヶ月目に妊娠した。
だが2ヶ月目には彼女の唯物的な価値観や経済観念の違いがあまりにも大きいことに気がついた。彼女も僕の信じるスピリチャリズムを毛嫌いしていた。お互いどうしても合わず、出産する少し前に別れざるを得なかった。

結局女の子が産まれたが、この事件は僕にとって深い心の傷となり、子供を見捨てて別れた罪悪感にずっと悩まされ続けてきた。まさか男と女の関係に保守的な自分がこんなことになるとは自分でも信じられなかった。
だがあの時あの状況ではこれしか選択肢はなかった。彼女とこれからの人生を一緒に歩むことは絶対に考えられなかった。それでもどうしてあんな短期間にこんなことになったのか、いくら考えても答えが出なかった。
だからどうしてもスピリチュアルな観点から原因を知りたかった。カウンセリングでまず聞きたかったのは、前の彼女とのカルマ的な関係だ。彼女とは前世で何か関わりがあったのか、あるいは新しいカルマをここで作ってしまったのかということだった。

彼女の写真を見せると、隆光先生は「あなたの守護霊さんがこう言っていますよ」と前置きして、彼女と前世での関係やカルマ的な関係はないと言った。この事件が起こった理由は、霊的レベルが低い彼女は僕と関わることで学び、僕は彼女と関わることで学ぶために引き合わされたのだという。レベルの違うもの同士が出会うことでお互いが学んでいるとのことだった。

これは意外だった。僕にとってこんな大事件が、前世とのカルマ的関係がないとは考えていなかった。前世でお互い憎しみあった二人ではないかと考えていたからだ。

また先生は「彼女には幸せな家庭を築きたいと思ってもそれができないというカルマがあります。」と言った。
その通りで、彼女自身も少し複雑な家庭に育っている。だから本当は父親のいる暖かい家庭が築きたかったと言っていた。
だったらなぜ些細なことでヒステリーを起こしたり暴力を振うのか、暖かい家庭を築きたいなら自分を変えるべきではないかと思った。だがそれに気が付かず同じ過ちを繰り返してしまうのも、彼女の人生のテーマなのかもしれない。

それから二人の子供の写真を見せて、子供と僕との関係について見てもらった。上の子と僕は血はつながっていないが、魂の上では関係ある場合も多い。
先生は上の子の写真を見ると、「この子はおそらく魂的にお母さんと似ています。将来お母さんと同じように離婚再婚を繰り返す可能性があるでしょう。」と言った。
確かにその通りで、上の子は美人だが少し自分中心でおもちゃを欲しがるなど物質欲が強い。先生の言うような人生になる可能性はあるなと思った。

下の子を見てもらうと、「下の子のオーラの色は黄色で、あなたと関係があるようです。彼女は片親でも構わないのでどうしても生まれて来たかったようです。この子は強いので成長したらお母さんの生き方に疑問を感じて、お母さんの手には負えなくなる時期が来ると思います。その時が来たらあなたの出番があるでしょう」と言った。
確かにそうかもしれない。下の子はおとなしくてあまりはしゃいだりはしないが、一度言い出したら聞かないところがある。性格的にも僕に似ている。いつか僕が彼女の手助けを来る時期が来たらできるだけの事はしてあげたいと思う。

そして僕のカルマについても見てくれた。先生は「ああ、どうやら結婚に関するカルマがありますね」と言った。
江戸時代の蘭学者、中国の浄土宗の僧侶、ヨーロッパのプロテスタントと、3代すべて男性で生まれているが、どの人生でも結婚していないとのことだった。
「子どもが欲しくなくてもできてしまうというのも、今回の人生ではやりたくないことをやらなくてはならないようです」と言われた。
つまりどの人生も自分を捨てて人のために生きた人生らしいが、清く生きた反面、男と女の関係や、結婚して家庭を持ち、子どもを育てるという、一般の人達が普通にやっている勉強ができていないとの指摘だった。

納得した。道理で女運がないわけだ。Tちゃんの件といい、前の彼女との件といい、僕は女性関係ではいつも辛い経験ばかりしている。
大体出会ってスムーズに結婚し、ずっと円満な家庭を築けるような人達は結婚に関するカルマを持っていない。過去世でも夫婦だったような慣れ親しんだ者同士は、お互い慣れているので夫婦の問題はそれほど起きない。

ところが僕のように3代にも渡って独身を貫いてきたような魂は、地上に生まれたらそろそろ男と女の問題や、家庭を持って子供を育てるといった勉強をしなくてはならない。ところがそういう魂は経験が足りないので不慣れだし、今までのカルマを取り返さなくてはならない分、辛い経験をする必要もある。

先生が言うには、「清い川の中を泳ぐのではなく、あえて汚い川の中を泳ぐのも学びのうち」だという。なるほど、いい譬えだなと思った。
仏教には「泥沼に咲く蓮の華の譬え」という話もある。汚い泥沼の中で美しい蓮の華が咲いている。泥沼の中で咲いているからといって蓮の華が汚いわけではない。むしろ汚い泥沼の中で咲いているからこそ、蓮の華の美しさが光る。
地上に生まれて来た以上、泥沼の中のような嫌な経験もしなければならないこともある。その中でも美しい蓮の華のように心を美しく保たなければならないという意味だ。長い転生輪廻の中では、あえてこうした汚い経験を積んで成長する必要があるのだろう。

どちらにせよ、前の彼女とは過去世でのカルマがあったわけでも、今生で悪いカルマを作ったわけではなかった。生まれた子供もこういう家庭であることを承知の上で生まれてきたことがわかった。

今まで重くのしかかっていた罪悪感がなくなり、すっと気持ちが軽くなった。