あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

カラーネガ・フィルム

2018-03-20 07:50:00 | フィルムで行こう
雨水の季節になって、雪も降らなくなりました。石川県でも雪よりは雨の感じで、替わって晴れ間が多くなってきました。いよいよ野山で花が咲き始める感じで、今までの一面銀世界から土の色が見えてくるようになってきます。これまではどちらかというと黒と白の世界で、アスファルトの色も黒色か灰色の世界です。

あまりにも殺風景で、カラー・フィルムの出番がほとんどありませんでした。黒白フィルムで撮影したほうが、きれいなトーンが出せますので主に使用していたといった感じです。加えてフォマパンのバルクフィルムを手に入れたことにより、常用のフィルムとしてよく使うことになったことも要因です。

しかし、少しずつ色の変化が出てくるとカラー・フィルムも使いたくなってきます。やはりグラデーションの変化や色合いに関してはフィルムのほうが一枚上手で、深みのある変化を見せてくれますから、ディジタルカメラも使いますが主役はフィルムといった感じになります。

近年ではかなり変化幅の広いスキャナも出てきていますし、フィルムから直接スキャニングできるフラットベッド・スキャナもありますので、ダイレクトにディジタル変換が短時間で行えるようになってきています。カラーも白黒も粒子感を交えて再現できますから、今では常用する機器になってしまいました。

その様な感じで、現在はフィルムカメラの出番が増えてきていますが、やはり季節が進んで色の変化が出てくると、カラー・フィルムの出番になってきます。昨年暮れからカラー・フィルムをほとんど使わなくなりましたので、在庫しているフィルムを調べると期限が迫ってきています。まだ1年ほどはありますが、夏の暑さの中にさらされていますので、この際に消費してしまおうといった感じです。

フィルムもある意味生ものですから、消費しないと色やトーンの暴れが出てしまいますし、全体的に特定の色やトーンが被るような症状も出てきます。さっさと使って新しいフィルムを買ってくるほうが、精神衛生上も良いといった感じです。季節もいよいよ春めいてきた感じですから、練習を兼ねてカラーネガ・フィルムを装填します。

コダックさんのエクター100も、行きつけのカメラ屋さんで1本単位で購入できるようになりましたので、至極便利です。晴れの日が多くなって光量が増えて来ないとあまり持ち出さないのですが、今からの季節は大丈夫と考えてカメラに装填します。逆に使いづらくなるのがISO400フィルムで、カメラ自体のシャッタースピードが現代のディジタル一眼レフ・カメラのように速くなりませんから、曇りの日を選んで使うようにします。

冬の間はご無沙汰していた近所のカメラ屋さんに、フィルムを出しに行きます。最近のカラーネガフィルム現像は自動化されていますので、20分ほど待てばコンタクト・プリントを含めて仕上がってきます。便利な世の中になったもので、フィルムを使う方がそこそこおられますから、今現在でもかなりのスピードでカラー現像処理を行ってくれます。

そんなこんなでさっと撮影して、その日のうちにスキャニング完了といった按配で事が進みます。便利な世の中に感謝しながら、いつまでこのようなサービスが続けられるか、一抹の不安はありますが今後も現像処理が行える限り続けたいと考えています。

国産のカラーネガ・フィルムも販売されている種類がガクッと減って、数種類くらいになりましたが、それでも被写体に応じて変えられるくらいは存在していますので、過去ほどのバリエーションはありませんが楽しめるといった感じです。ディジタルと違ってフィルムは好みで交換して楽しめますので、今後も続いて欲しいと願っているこの頃です。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


Asahi Pentax ME SMC Pentax-M 200mmF4
撮影データ:1/250sec F8 Kodak Ektar100
ここ1週間くらいで緑色をしていた杉の木が茶色になっています。杉の花芽が膨らんできた訳で、石川県でもこれから花粉症の方には辛い季節になります。
コメント
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