傘寿の真保守宣言

素人の政治、スポーツ、社会評論です。
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平成31年大相撲初場所感想

2019-02-06 12:31:05 | 日記
                        平成31年大相撲初場所感想
1)はじめに
 稀勢の里の引退、白鵬、鶴竜の途中休場で又横綱なしの場所となったが玉鷲、貴景勝などの頑張りで終盤盛り上げたので協会もホッとしただろう。
2)先ず玉鷲に天晴れ
   年配力士だし初優勝でかなりストレスがあった筈だが堂々と闘って目出度く優勝した。はにかみやに見えるがなかなかメンタル面でも強いと感じ   た。一頃は関脇で次期大関候補だったが何故か不調が続いて3役から落ちていた。結局怪我の影響だったという。今場所の相撲は最高で往年以上だっ  た。しかし中盤まではまさか優勝するとは思わなかった。34歳の優勝は高齢関取としては2番目。しかし今場所の勢いが続くなら大関もありうると  思う。頑張ってほしい。優勝を決めた千秋楽に2子目が誕生と言うおめでたが重なったがさぞ嬉しかっただろう。
3)貴景勝にも天晴れ
   優勝の翌場所はいろいろストレスがあるし相手に研究もされるので好成績を出しにくいものだが、優勝に絡む頑張りだったのは天晴れ。残念だった  のは千秋楽に不調の豪栄道に完敗で終わったことだった。悔いが残っただろう。まだ22歳で若い。これから何度も挑戦の場に遭遇して上に上ってい  くだろう。一つ要望することは押しのほかに4つ相撲をモノにすることと思う。
4)横綱大関陣に不満。
・稀勢の里 彼には不満と言うよりもよく頑張ったと労いたい。
  
  某新聞に掲載された筆者の投稿文(一部加筆)を転記しておく。
        
   横綱稀勢の里の足跡絶賛したい
    稀勢の里引退。「相撲人生に一片の悔いはない」と語りながら無念の涙を頬に光らせた会見に感動した。嘗ての怪我をおしての優勝が、結局命取   りになってしまった。小泉元首相を感動させた貴乃花の優勝後ほどなき引退、3段目まで陥落している元大関照の富士、何れも怪我が原因だ。
   結果論だが、「優勝後は連続休場してでも怪我の完治に専念していれば」という悔いは残る。尤も、完治不能の致命的な重傷だったといわれればそ   れまでだが。
    15歳で入門し下から叩き上げられた久し振りの日本人横綱だったし性格も実直な好人物だっただけにファンとして残念としかいえない。彼が白   鵬の64連勝を止めた実績を含め、怪我までの苦闘の歴史を絶賛したい気持ちで一杯だ。 今後は名親方荒磯として後進の育成で相撲協会に貢献す   ることを確信している。
・白鵬 2日目、3日目、5日目の3回は勝ったものの物言いがあったり冷や汗モノだった。確かに奇蹟を生む反射神経はまだ健在だが実力の衰えは確か   のようだ。結局3連敗の後休場となった。診断書は出たが形式上の言い訳だろう。体調次第ではまだ優勝の可能性はあるが、嘗ての威力は見られな   い。既に功を成し遂げている。彼の性格から考えるとある時機にスパッと引退するのではなかろうか。
・鶴竜どうも怪我から抜け出せないようだ。このような状態が続くのだろうか。よく分らない。
・大関3人とも責任を果せなかった。
  高安は病み上がりだったが健康管理も大関としての義務だったのに失敗した。
  豪栄道は4連敗のスタート。不調原因は分らない。困ったものだ。
  栃ノ心は怪我が治りきれてないということ。5連敗の後休場。来場所カド番が心配だ。
5)小結は
 御嶽海 最高潮の出だしだったが、怪我で途中休場。しかし再出場の日に全勝の白鵬を破った。白鵬も手負いの彼に心理的に遠慮が働いたのかおかし    かったし、それが起因して3連敗そして休場となってしまった。御嶽海は休場を挟んで勝ち越し、しかも殊勲賞を取った。天晴れといおう。
 妙義龍は5勝と大きく負け越した。折角久し振りに摑んだ3役の地位から落ちることとなった。本人の加齢もあるし若手の伸びに対抗しきれなくなって   いるようにも思う。しかしベテランの味があり、3役は無理としても幕内上位を維持する力はあると思う。
6)前頭展望
気にしている力士についてのコメントを述べる。
・逸ノ城 序盤は2横綱2大関に勝ち1横綱に負けた4勝1敗で「これは復活か」と期待したが、その後負けが混み6勝どまり。なかなかあの体力を生か     す相撲を見出せてない。同じ批評が続くということはこんなものと言うことになるのだろうか。
・栃煌山 6勝。嘗て豪栄道と大関を争ったが、それに敗れて前頭を上下している。マアこの程度の力になってしまった?
・北海富士 今場所はあの馬力が上手く生かされていた。9勝で来場所は3役だろう。御嶽海のライバルだが今場所は不戦勝だった。伸びしろは大。
・錦木 序盤の4日に2横綱2大関に勝ち、一躍名を馳せたがその後乱れて7勝。しかし力を挙げてきたことは確か。若手とはいえないのでどの程度伸び    るか疑問があるが、今後2-3場所の推移を見たい。
・正代 嘗て大物と囃されたがサッパリ伸びない。何故か立会いで顎が上がる悪い癖がありそこを攻められている。
・嘉風 歳から考えてそろそろ退潮の時期となってしまったか? 3勝どまり。来場所は幕尻まで落ちるだろう。
・琴奨菊 6勝。 よく頑張った。力を出し切っての成績と思う。
・阿武咲と阿炎 若手のホープで阿武咲は8勝。阿炎は10勝。貴景勝と並んで将来角界を担うホープと期待している。まだまだ粗削りだが今後に期待す    る。
・遠藤 期待される割に成績が伴わない。怪我が多いのも一因。下位で10勝したが千秋楽には玉鷲に相撲にならずに完敗。来場所上位でどのくらい闘え    るかが見もの。
    相撲の本筋を貫いているとは思うが馬力がないのだろうか。
・矢後 新入幕で9勝はりっぱ。阿炎に勝てたのはりっぱ。まだ24歳。来場所上位でどのくらい頑張れるか楽しみ。
・宝富士・佐田の山・勢  揃って下位で9勝。3人とも30歳を越え限界が近いか?
・輝・豊山  若手のホープといわれているが、ここのところ伸びが止まっている。
・千代の国 幕尻で珍しく優勝に絡む星を重ねていたが怪我で残念ながら休場。しかし8勝していたから十両転落はない。

   来場所陥落は大奄美、大翔丸、琴勇輝の3力士。それに貴ノ岩の引退で入幕は4人だろう。
7)十両以下について
・豪風 一勝しか出来ず10日で引退。歳には勝てない。よく頑張ったと労いたい。
・豊ノ島 5枚目で10勝したが上に有利な勝ち越し者と優勝した志摩ノ海がいるので来場所の再入幕は難しかろう。恐らく来場所の入幕は前述通り4人    で彼は5-6番目の候補だから十両筆頭だろう。
・安美錦 3勝止まり。そろそろ限界と言うことか。来場所下位に落ち成績如何ではーーーー?
・石浦 3枚目で9勝。来場所再入幕と思う。又小兵の技を幕内で見られるのが楽しみ。
・志摩の海 13勝で優勝。3段目までは優勝を絡めて順調に進んだが幕下以降十両でもかなり苦労してきた。29歳だからかなり歳もとっている。11    枚目だから入幕させるかどうか微妙。優勝だから入幕させたい.
・臥牙丸・蒼国龍 下位で何とか勝ち越し転落を免れた。
・常幸龍残念ながら4勝だから幕下に落ちるだろう。
・照ノ富士 昨年の7月から4場所全休。初場所は3段目の88枚目だったから来場所は序2段だろう。嘗ての大関も怪我で引退となるかもしれない。気    の毒だが、大関時代に無理して出場したことが命取りになったと思う。
8)おわりに
 白鵬にも衰えが見えてきたし、鶴竜は不安定。大関陣もパットしない、今場所の出だしの3日の横綱大関の成績の集計は5勝13敗。話にならない。世代交代の時期か。しかし、若手に勢いが出てきたので協会安泰のように思う。その中でベテラン格の玉鷲の来場所にも興味がある。
 相撲で髷を摑んだら反則負となる。故意にやれば当然だが体の動きで本人が意識しない時もある。「そういう場合は取り直しにすべきではないか」と北の富士が言っていたが同感だ。
   


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