傘寿の真保守宣言

素人の政治、スポーツ、社会評論です。
写真、ゴルフを楽しみながら地域社会に溶け込む一応元気な傘寿越えの爺さんです。

菅政権は末期状態にみえる

2011-02-22 20:57:35 | 日記
             菅政権は末期状態に思える
 多くの国民に一応期待された政権交代だったが僅か1年半経った現在何かおかしくなっている。最近感じていることを纏めておいた。
1)マニフェスト違反
 民主党はマニフェスト違反を突かれると必ず「マニフェストは衆院議員任期の四年の間に完結すればよい」と言うが、政権発足後一年半、普天間基地の移設についての迷走を初め、歳出カットで十数兆円の金額を見出すと言いながら大幅未達で子供手当ての額は半額、高速自動車道無料化もままならず、議員定数の減少は手付かず、公務員の削減や天下り規制も曖昧などなどマニフェスト不履行が余りにも目立ちすぎる。  世界の状況が変わるからマニフェストは100%実行されなくてもよいという意見もあるがそれで選挙の票を稼いだのではないか。マニフェストは余りにも甘かったし、実施との乖離が大と言うことは政治家の詐欺行為になるのではないか。
2)不思議な「一兵卒」
 一兵卒に下がった筈の小沢氏のカネ疑惑についてについても、首相は小沢ご本人や取り巻きの言動に対し約1年に亘り毅然たる対応をとれず国民には呆れられている。小沢氏は秘書が3人も起訴され、ご本人も強制起訴になった。法はグレーを罰することはないから裁判の行方は専門家の予測ではシロが多く、党内にも「処分すべきでない」と言い張る取り巻き連中も多い。しかし彼には長い間、カネについては法的な問題以外に道義的な疑惑が絶えず、約80%の国民が離党か議員辞職を求めているのはそこに原因がある。今の政治家はグレーでは信頼されないのだ。強制起訴であっても起訴された以上はこれまで同じ条件に曝された党員と差別せずに判決が出るまで党として処分を続けるのがケジメではなかろうか。首相の意志さえあればこれほどのモタツキはないはずで、ようやく党員資格停止という公平に見てこれまでの慣例より軽い処分に終わった。とにかく嘗ての党代表であっても現在の上下関係をわきまえれば「現在の党の代表や幹事長が一兵卒に会見を申し入れて一兵卒が会うとか会わないとか返事する」と言う構図は組織としていかにも滑稽ではないか。
 党の無統制ぶりを象徴する現象だが、政府や党の支持率下降に大きく影響していることを党幹部や小沢派の議員たちはどう考えているのだろうか。
3)予算成立危うし(大幅譲歩必須)
 予算案そのものは参院で否決されても30日後に自動的に成立するが、関連法案は参院否決なら衆院で3分の2可決が必要だ。当初公明党に協力を依頼したが拒否され、思想的には異質の社民党に秋波を送ったが色よい返事をもらえなかった。先日の国会で普天間関連議案の撤回を要求した社民党に北沢防衛相は明確に「ノー」と答えたので社民党の協調は消えたのではなかろうか。各野党が政局指向に拘っているのでこのままでは来年度予算関連法案の成立は危なく予算成立も黄色信号だ。
 予算関連法案は期を跨って議決の例があるし一括でなく個々に賛否を図って一部でも予算執行にこぎつける場合もある。ただ決定が遅れればそれだけ政府に打撃になるし地方を含めて政治が混乱する。以前に自公政権時代に同じような事態になったことがあったが、当時自民党はやむを得ず大幅に野党に譲歩して予算成立にこぎつけている。今ほど内閣支持理率は低くなかったがそれでも与党は涙を飲んだのだ。
 予算が成立しなければ赤字国債が発行できない。数ヶ月は税収などで自転車操業が出来るし短期国債の発行と言う凌ぎはあるようだが夏頃には財政は破綻する。首相は「世論が予算成立を妨げる野党を非難すること」を期待するのかもしれないが、菅内閣の支持率は20%以下と極端に低いから世論も余り菅首相を支えないとすると、予算を通過させるには例えば世論にも必ずしも支持されていない子供手当ての見直しなど大幅な譲歩をして野党に協力を依頼するしかなかろう。それは党として残念だろうが国民生活の混乱を避けるためにはやむをえないのではないか。
 とにもかくにも公債発行特例法で財源を確保すること、日米同盟の維持のために普天開移設関連法案を通すこと、企業の国際競争対策として法人税率の低下は通さなければなるまいが、これには共産党・社民党以外の野党も反対し辛いのではないか。国民も財界も予算の成立を望んでいる。与党が幾つかの譲歩をしても野党が協議に応じない場合は国民からは野党も批判されよう。与野党で真摯に協議し国民のために予算を成立させることだ。
4)税・社会保障費一体化の与野党協議・合意―解散
 与謝野大臣の就任について、与野党は勿論メディアでも世論でも批判の方が多い。彼の政治節操への非難と、元来消費税アップをしなければ財政再建は成り立たないと言う持論の持ち主だから「先ず増税ありき」になるだろうという意味での反対がその根拠だ。消費税率アップ反対者は「増税の前に歳出カット」と言う。公共投資はここ数年大幅に削減されたが過度の削減は地方の活性にマイナスになるので限度があろう。事業仕分けによるカットもあるがパフォーマンスが目立つ程予定したカットは達成されない。また、自治労に支持されている民主党が霞ヶ関にどこまで厳しく踏み込めるのか疑問だし議員自身も自分の首を絞めたがらない。勿論景気をよくすれば税収も増えようが国際情勢が大きく影響するので甘い絵は描けない。要するに、わが国の財政は歳出カットだけでは再建が出来ないという危機的状態にあるというのが識者の見解だと思う。
 国の含み資産の活用で増税を否定する意見もあるが、それには恒久性がない。あくまでも単年度の収支の健全化を図るのが政治と考えれば正に危機と考えるのが妥当ではなかろうか。
そして増税の実施には当然準備期間が要ることを考えれば今から調査検討そして協議をすることの必要さをなぜ多くの政治家たちは「その前にやることがある」といって否定するのだろうか。同時にやれば良いじゃないか。同時にやらなければ間に合わないではないかと素人として考える。
 菅首相は財務大臣になった時、欧米の財務閣僚と懇談したり諸外国の実情を見聞してわが国の危機的状態を真摯に受け止め、前回の参院選挙時に「消費税について自民党の10%案を参考にして検討を」と言い出だした。私は正直な正論と評価したが、与党・野党や世論の反発を受けて直ぐに引っ込めた。消費税アップでなく「アップの検討をし、アップ時には民意を聞く」という意見だったが、消費税アレルギーの政治家や世論に反発され通じなかったのだ。強引に主張し続ければ選挙の結果とは別に、政治家 菅は少なくとも一定の有識者には評価されたかもしれない。私は首相の心配を正確に流して世論を啓蒙する役割を果たさなかったメディアにも大きな責任があると思っている。
 首相の気持ちはそれ以降変わらず今回の内閣改造で諸般の非難を覚悟してその道で最も詳しい与謝野氏に白羽の矢を立てたし、一方、与謝野氏は体力からいって自分の政治生命を知っているし、彼として自分の専門分野で国のために尽くしたいという純粋な意志で世間の非難を覚悟して引き受けたと思う。某TVで元自民党官房長官野中氏は「与謝野氏はポストに拘る人だ」といって就任に否定的な発言をしていたが、私は与謝野氏のこれまでの何回かの大臣時代の言動を考えて信頼している。彼の起用を評価する立場だ。
 首相は税と社会保障費一体化について立案時からの与野党協議を提案していたが、野党は先ず政府案をだすのが順序といって取り合わなかった。野党の意見も尤もなことと思っていたが、首相は当初の考えを断念した模様だ。
 と、前回の党首討論で自民党谷垣総裁は政府案を出しても協議に応じないと言って解散を要求した。これは余りにも政局指向ではないか。税と社会保障費一体化は長期的に見て国民生活の基本に関わる重要な課題で、政権交代の度に変更されるのでは国民の不安は治まらない。その意味で与野党で協力して仕上げる課題だ。自民党でも案を持っているのだから解散よりも先ず両党で真摯に討議して合意点を見出すべきである。最近の産経新聞の世論調査でも与野党の協議を80%が支持している。
 政府は4月に案を提示して6月まで諸機関と協議し6月に野党に提示するという。与謝野大臣はすでに民主党原案の修正を口にしているし、当然財源確保のために消費税のアップが謳われるはずだ。明らかに民主党のマニフェストと異なる案になるだろう。19日菅首相は初めて案について民意を問うと明言したが当然与野党の合意案を掲げることでなければ協議の意味がない。と言うことは税と社会保障費一体化についての基本線については社共両党を除いて大きな争点にはならない選挙になることを意味する。
 菅首相の解散発言は18日に民主党に16人の造反が出て予算成立に暗雲が立ち込めたので、解散を避けたい彼ら(彼らの力では次期選挙で当選は困難視される)への牽制の意味もあったと思うが、考えればマニフェストの基本的な修正だから造反があろうがなかろうが解散で民意を問うのが論理的には必然と思える。しかし20日には政府・民主党幹部は首相の解散発言をありえないことと否定した。その気持ちは分かるが迫力を感じない。 
 ただ、この時機に解散・総選挙で政治の空白をきたすのは国民生活にマイナスだし、選挙結果は民主党の後退と自民党の伸び悩みで安定政権が生まれる可能性は少なく国会の捩れ現象は変わるまい。しかし何時になっても政治の停滞を打開できず、改善中の日米関係を損ねるリスクを犯しても社民党に秋波を送って衆院3分の2可決で延命を図るような菅政府よりも、再び捩れのままでも新しい民意で生まれる政府で再出発した方がベターではないかと考えるようになった。回り道になるがその方が政治の正常化に繋がると思うからである。
 最近の世論も解散に傾きつつあるが今すぐでなく予算を成立させてから解散の声が最も多い。ただ次の選挙に際して国民は今度こそ各党のマニフェストを厳しく判断し政治家に騙されない賢さを持つ必要がある。
5)鳩山前首相に呆れる
 鳩山前首相がまたまたとんでもない発言をした。こんな人を一時でも首相にした国民こそ不幸と感じた。「抑止力の必要さを学んで理解したので辺野古への移設の日米合意に戻す」とマニフェスト撤回を宣言して首相退陣に繋がった大事件となったのに、今回、「抑止力といったのは方便だった」と言ったのだ。失言でなく彼のホンネと思う。さすがに国会で菅首相は「私の考えと違う」と困り顔だったし、北沢防衛相は強烈な皮肉交じりに鳩山氏の発言を切り捨てた。鳩山氏は直近に「方便は真理に導くための手段。真理とは辺野古移設で、そこに導く手段として抑止力と言った」と何とも分けの分からない言い回しで弁解している。話にならない。
彼は普天間の迷走で日米関係を悪化させ、一旦政界から引退と言いながらそれを撤回、母親からの莫大な「子供手当て」を貰いながら脱税、発覚後に滞納分の追徴金を含めて納入(時効分の1億数千万は返却された)などで度々物議をかもした。北方領土問題では「4島返還でなく2島+アルファ論」を公言している。勿論巷にはより進めやすい2島返還案もあるが、重要な外交案件について党幹部として政府と異なる見解を公言する感覚が理解できない。おまけに与党幹部の立場にいながら最近は、小沢氏同様、首相の一番気になる「解散近し」の発言を繰り返す(これについては菅首相も19日に初めて解散に触れたが)。政府も扱いに困っているのではなかろうか。
6)民主党内造反の茶番劇
 民主党で16人の議員が「マニフェストを実行しない菅首相をけしからん」と言って造反した。党としては実行するのに必要な財源がないのでマニフェストの修正を決めたのではないか。彼らは財源をどう確保する積もりなのか。本人たちは「俺たちが最初で後に続く者がもっと出る」と意気込むが、元来同じ党から複数の会派はありえないことを知らない筈はないのに何故この珍行動に走ったか。茶番劇ではないか。
 要するに小沢一派が仕組んだ菅降ろしを狙った行動で、小沢氏処分の機に党内抗争の先鋒として踊らされたとみる。しかも予算関連法案に反対もありうるというが、彼らは比例選出の後位で当選した小沢チルドレンが多く解散、選挙になれば苦戦を強いられる立場にあるから「予算不成立で解散でなく首相交代」を狙ったものだろう。しかし予算不成立が国民生活にどんな打撃を与えるのかどう考えるのか。国民生活を犠牲にしてまでも党内抗争を優先する暴挙は許せない。そこまでやるなら離党してやるのが筋ではないか。予算に反対は党として除名に価する造反だろう。
 小沢氏それに最近は原口氏も地方自治と減税で人気のある河村名古屋市長や橋本大阪府知事、大村愛知県知事と手を組み始めている。解散・選挙を見据えて世論を見方にして票を稼ぐ作戦だろう。いずれにしても政府与党としては挙党一致で最重要な予算成立に邁進すべき時に集団で分派行動があることは今回の造反に理解を示す輿石、鳩山、山岡など何人かの幹部がいることを含めいよいよ民主党の分裂・終末を予測させる。またしても民主党は壊し屋小沢一郎に一杯やられたということか。

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