拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

「ば」「ば」「あ」(野田演出のフィガロ)

2015-12-19 12:29:37 | 音楽
(承前)野田秀樹演出のフィガロは、元の台本(イタリア語)とオリジナル台本(日本語)のちゃんぽん。野田秀樹と指揮者の井上道義の共作だそうだ。その日本語訳がなかなか面白い。一番笑ったのは、スザンナとマルチェリーナの二重唱。互いにイヤミの応酬の末、スザンナが「L'eta!」(お歳)と言ってマルチェリーナがき~~~と怒るシーン、歌詞が「ばばあ」だ!これだけで、マルチェリーナ以外にもき~~~と怒る人がいるだろうに、それに輪をかけて、黒子が日傘を持って舞台に登場、ぱっと開くと一つ一つに「ば」「ば」「あ」 の文字(け、決して私じゃないですから。「いいじまさんがあたしのことをばばあと言った」とおっしゃる方がいそうだが、それは『言いがかり』というもの)。でも、一つの日傘に一文字でよかった。並び方を変えれば「ばあば」になる。これだったら誰も怒らない(この公演はブログネタの宝庫。まだ続く)。

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