拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

木管の音はでかい(第九の第三楽章)

2018-07-08 06:43:17 | 音楽

「第九の第三楽章を第1ヴァイオリンと木管群に分解してみた」のは私である。第九の第三楽章の第三変奏の冒頭を、まず木管群(+低弦)、次いで第1ヴァイオリン、最後に両者を合体させた。一度別のタイトルと別の文章でアップしたものの再掲である。作るきっかけはサントリーホールの横っちょの席で第九を聴いたこと。大体、ベートーヴェンの交響曲はCD(レコード)では弦楽器がフィーチャーされるが生で聴くと木管の音がかなりでかい。第九の第三楽章の第三変奏もCDでは第1ヴァイオリンの細かい音に注目がいくが、そのときは席の関係もあって、木管が作る分厚い和音があって、そのはるかかなたでヴァイオリンがひらひら舞っている感じがして、で、それがなんだか大きなゆりかごに揺られている感じでとても心地良かった。ということで、木管だけ取りだしたらどうなるのかな、と思ったのである。作り方は(料理のレシピのようだが)、例によって楽譜再生ソフトに一音一音打ち込んでいって、それを再生させたものに表紙画像を貼り付けた。因みに、前回アップしたときはどんなことを書いていたかというとこんなである(動画作成の動機について、今回と違うことを言っている。けっこういい加減な性格であることがばれる)。「この音源を作ったのは、第1ヴァイオリン以外の、主に管楽器が主題を長ーーーく伸ばしていて、それに第1ヴァイオリンがからむのだが、その長く伸ばされた主題を味わいたかったから。絵に「オルガヌム」と書いたのは(注:このとき貼り付けた表紙画像のことである)、中世のオルガヌムが、長ーーーく保持された音(テネーレ)の対旋律(カウンター)として他の音がからむというもので、第九の件の部分がオルガヌムっぽいな、と思ったからだ。」

最新の画像もっと見る

コメントを投稿