拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

今年聴きに行った演奏会回顧

2016-12-31 09:28:53 | 音楽
今年、聴きにいったコンサートを回顧。大昔のように平均週に1回といったペースではないが、どれも心に残るものばかり。その中でいくつか。まず、いつもお世話になっているピアニストのS先生関係のもの二つ。一つはピアノ連弾によるヴァルキューレ全曲。S先生の超絶技巧(総譜を見ながらもう一台が弾かないパートを拾う)はもちろんだが、ブリュンヒルデの高音がとてもよかった。その方は大昔、教育テレビで放送されたフィッシャー・ディースカウの公開レッスンで生徒役で出てた方だった(古いビデオを引っ張り出して確認した)。もう一つは、珍しいイタリア音楽を紹介するというシリーズもので、レスピーギの「ルクレツィア」ってオペラがとっても面白いものだということを教えてくれた。それから、山内房子さんのコンサート。山内さんが発掘した作者不詳の「聖アポリナーレ教会のレクツィオ」。山内さんの素晴らしい歌唱とあいまって大いに感動した。そういった曲を発掘する山内さんもすごいと思った。世の中には埋もれた名曲がごまんとあるんだな、と思い知らされた。それからグルベローヴァ。コンサート時は69歳(私と誕生日が一緒だから、ついこの間70歳におなりになった)。衰えてたらやだな(ファンとして)、どうしようかな、と思いつつ、「ノルマ」「オペラ・アリア・コンサート」「ピアノ伴奏のリサイタル」と結局全部聴きにいった。行って本当によかった。まだまだ全盛、いや、これから再び全盛期に突入との実感を得た。私的には、最後のピアノ伴奏のリサイタルが一番良かった。アンコールでグルベローヴァがヴァーグナーを歌い始めたときは心臓が止まるかと思った。そうそう、合唱仲間のFさん(御年80歳!お歳から言えばグルベローヴァに勝っている)がタミーノを歌われた発表会もあった。いつまでも上を目指して努力されているFさんに、Fさんから見ればはるかに若輩者の私は多くの勇気をもらったのであった。

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