拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

三世代で歌うシュッツ

2018-06-21 09:21:00 | 音楽
ある人が私を称して「人集めに奔走する人」と言った。たしかに年がら年中人集めをしている。自分で主宰している歌のグループ二つ(「歌いまくる会」「シュッツを歌う会」)の人集めをするのは当然であるが、ほかの団体の人集めも「結果として」している。そのかいがあって、シュッツを歌う会には、ついこの間もテナーが一人入って下さり、あっという間にテナー王国の様を呈してきた。ダブルコーラスでシュッツのダヴィデ詩篇曲集を歌うのも既に現実のものである(ただし、必ずしも全員が一堂に会するとは限らないところがつらいところだ)。さらに、今合唱界で噂の麗しきかの若夫婦も加わって下さった。これにより、この会は室内合唱団三世代同居である。三世代と言ったが、たしかに某若夫婦と某元夫婦(韻を踏んだ)は親子ほどの年齢差があるが、その上の大先輩(OB会の重鎮であらせられる)を三世代の一番上とお呼びするにはお若すぎる。皆さん、別に「室内だから」と言って参加されているのではなく、結果として「室内だった」ということであるが、古楽というジャンルを考えれば不思議なことではない。で、この会の前半では最近シュッツのルカ受難曲をちびりちびりと歌い進めていて、歌う前に歌詞のチェックをするのだが、こないだ秋風先生(シュッツの話に突然の乱入)がスズメたちに説教を始める前に「いいか」と言うのを聞いてはっと思った。シュッツの歌詞(=聖書のルター訳)によく「Siehe!」が出てくる。直訳すると「見よ」だが、その後に説教が続く。すると、この「Siehe!」を「いいか」と訳してみてはどうだろう。

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