拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

韓流

2020-11-26 09:05:02 | グルメ


私は韓流ドラマにははまってない。だが韓流ラーメンは好きである。辛ラーメンだってこんなにメジャーになる前、30年前、合唱の練習の帰りに新大久保で偶然見つけて以来のファンである(今日の辛ラーメンの隆盛は、セールスマンの涙ぐましい努力によるものだそうだ)。そしたらお友達から韓国のラーメンをいただいた。袋の文字はすべてハングル。だから名称すら分からない。貴重品だからずっと食べずにとっておいた。何事においても私はキリギリスではなくアリであった(なんでもため込んでいた。レジ袋もゴミ袋になるんでたくさんためてある)。だが、最近、態度を改めた。島に移住するには(って現実的な話ではないが、今の私は、将来島に移住する夢のみのために生きながらえている)、身辺をすっきりさせなければならぬ。明日ぽっくり逝くかもしれないし。それに、置いとくといつ猫にかじられるか分からない。袋の端が切れているのは既にかじられたからである。ということで、件の韓国のラーメン(としか言いようがない。名称が分からないのだから)を食べることにした。早速ぶちあたった関門。お湯の量やゆで時間が分からない。ほんとにハングルばかりなのだ。だがヒントがあった。



作り方の絵に「600ml」とある。これはお湯の量だろう。日本の乾麺は大体450mlから500mlであるからそれより多い。問題はゆで時間だ。「分」がどこにもない。だが「5」という数字がある。日本の乾麺のゆで時間は平均3分だが、辛ラーメンは4分半。韓国の麺は太くてもちもちしていてゆで時間が長めである。だからこの「5」はゆで時間だろう。スープやかやくをどの段階で入れるかもまちまち。だが、辛ラーメンは最初に入れるし、絵を見ても最初に入れるっぽい。問題は「3」である。当初、スープとかやくとオリーブ油の袋が3つあったので、それのことかと思ったが、「600ml」のすぐ近くにあるので、「カップ3杯」のことだろう。ということで、食したお味は、どぎつい色の割には以外にマイルド。辛くなかった。



さて、私は韓流ドラマにははまってないと言ったが、「天国の階段」は全部見た。当時付き合っていた相手に付き合って観たのであるが、見始めると結構はまるものだ。いっちょまえにチェジウのファンにもなった。チェジウは身長が174センチあるという。こういう方と高下駄を履いてでもお付き合いしたい。それから韓国の映画では、女性ピアノ教師と少年の交流を描いた映画が印象的だった。まったくもってベタな内容だったのに大泣きをした私は変だった。だが、成長して名ピアニストになった青年(かつての少年)がエンディングで弾いた曲がラフマニノフの2番だったのだが、当初はベートーヴェンの皇帝の予定だったと知って、まあ分かる気がする、泣かせようと思ったらラフマニノフだと納得しつつも、変えたことに腹がたった。因みに、私、韓国語の知識はゼロだが、以前、韓国のお店に入ったら、店員のおばさんが韓国語を話しているんで、私の癖で、ついつい、それをそっくり真似をして発音したら、おばさんがびっくりして、あんたは韓国語ができるのか?できない?じゃあ教えてやるって感じで、おばさんの後についてずっとリピートさせられた。なかなかおばさんが納得するようにはしゃべれなかったのだが、おばさんは、最初のインパクトが強かったせいか、こいつをモノにしてやると言わんばかりになかなか帰してくれなかった。そのおばさんなどはこちらにたいそう親近感を持ってくれたのだが、そうでない経験もした。フライブルクのドイツ語学校でアジア人を見つけて話しかけると、韓国人だという。私、同じアジアの同胞だと思ってうれしくなって、ボクはヤパーナーだよ!と言うと、おおっ、同胞同胞(ほらから、ほらから)と喜んでくれると思ったこちらの意に反し、とたんに顔が険しくなった。そういう人もいるんだ、とあらためて思った。因みに彼は外交官だった(今考えると、単なる人見知りだったのかも知れない。日本人同士でも、初対面だとなかなか心を開いてくれない人がいるし)。

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