拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

書き順警察

2023-10-28 09:36:51 | 日記

チコちゃんでびっくりすることを聞いた。漢字の書き順て、解答者のトヨエツが言ったみたいに、字のデザインを保つために何千年もの時間をかけて中国や日本の先人たちが作ってきたものと思うじゃない?ところが、なんとたった65年前に文部省が作ったんですってさ。その目的は、小学校で先生が教えやすいように、だって。だから当時の文部省も、今回解説をした専門家も、「これが絶対」ってものではないので、子供が違った書き順で書いても怒らないでほしい、と言ってるるんだけど、そういうわけにはいかわないわよ。「自粛警察」が生まれるお国柄ですからね、「書き順警察」だっていると思う。「先生が教えやすいように」は、「先生が叱りやすいように」になってると思うわ。でも、「本当のこと」を知った今、もう書き順なんて気にしない。いいえ、わざと逆に書いてやる。「左」は斜め棒から書いてやるし、「右」は横棒から書いてやるわ、あたし。

ちょっと話がそれますけどね、「本当のこと」と言えば、例の音楽横好きの友達がすごく怒っててね、彼、ずっと前にFMで放送した「ワルキューレ」ってオペラの録音を久しぶりに聞いたんですって。このオペラって、いわゆる不倫もので、しかも不倫の男女が双子同士だから近親相姦のお話だっていうからいかにも彼が好きそう。そしたら、そこで語られたあらすじがね、「男が女に自分の『本当の名前(=ジークムント)』を名乗った」と言ったんだって。で、彼、「本当の名前」は本当ではないって言って怒ってるの。もともと男は「ヴェーヴァルト」(悲しい人)と名乗ってたんだけど、女と不倫が成就するってときに、もう悲しくないんだから(逆にウキウキよ)新しい名前を名乗ろうってことになって、で、女に「名前をつけてくれ」って頼むの。で、女が「ジークムント」(勝った人)って名付けるの。だから、この名前は「本当の名前」ではなく彼女からもらった「新しい名前」なんだって。あら、彼がホントなら、漢字の書き順を間違えた以上の大間違いね。でも、気にした人なんていなさそう。

チコちゃんに戻るわね。今回、ほかにも、夏の暑いときでも寝るとき上に薄がけ一枚でもかけたくなるのはなぜ?ってお題が出て、答は「巣ごもりの気分で安心だから」。あたし、これ分かる。あたしね、子供の頃「宝島」って小説を読んで、そこに、港町の宿屋が出てきて、その「やどや」って響きがとっても気に入って、当時、四畳半で寝てたんですけど、畳が海、敷き布団が陸地、で、掛け布団を「やどや」に見立ててその中にもぐって寝るのが大好きだった。あれって「巣ごもり」だったのね。でも、これには個人差があるみたい。いとこがウチに来たとき、一緒に「巣ごもり」しようって布団に引き込んだんだけど(うーんと子供の頃だからいやらしいことしようと思ったんじゃないわよ)、よどんだ空気がいやだったみたいですぐに「巣」から出てしまった。もっと大人になってなんかの合宿にいったとき、あたしいつもの巣ごもりの癖で頭まで布団をかぶったら先輩から「死人みたいだからやめて」って言われて布団をはがされた。今、一緒に暮らしてる猫もね、ワサビは巣ごもりが好きで「にゃー」(入れて)って言って布団に入ってくるけど、ケメ子は掛け布団の上に乗ってくるの。



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