拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

のらくろの街(2022.9.27行動日記・森下町)

2022-09-29 10:57:28 | グルメ

シュッツの会は、次回で第2シーズンの幕を下ろす(第1シーズンはコロナ前)。え?ついこないだまで張り切ってたじゃん?そう言う方々には王選手の引退を思い出していただきたい。え?覚えてない?生まれてない?では話してしんぜよう。結局最後となったシーズンで、王選手は衰えたりとはいえ30本のホームランを打った。30本なんてざらに打てる本数ではない。で、シーズン終了直後も、王選手は現役を続行すると表明し、新たなバットを注文した。と思ったら、そのすぐ後に引退を発表した。シュッツの会もそれと同じなのである。いずれ第3シーズンが始まるだろう。「大草原の小さな家」は第9シーズンまであった。第3シーズンは、多分ゲリラ戦である。ところで、第2シーズンの最後となる次回であるが、最後だと言ったら参加希望者の数が増えた。そうか!最後と言えば人がくるのか!じゃ、幕を下ろすのを先延ばしにして毎月「来月こそは」と言ったら毎回たくさんの人が……いや、それは、よくある「閉店セール」そのもの。信用にかかわるからそういうことはしない。とにかく人が増えたので、当初の会場では入りきらず、もっと大きい会場をとったので、当初の会場のキャンセル手続をしに森下町に行った。ここで音楽活動をしたときは、帰りは通りの中華で餃子を食べるのが定番で、次回もそれを予定していたのだが、会場を別の街にしたので、キャンセル手続の後に一人で行った。

やはりここの餃子は旨い。かじると四方八方に肉汁がぴゅーっと飛ぶ。あと、回鍋肉。ご覧のヴォリュームである。厨房では中国語が飛び交う。中国人の一家でやってるのだろうか。この店には3年前だったか千人通唱会の打上げの視察に来たのが最初だったが、あのときは小さな子供が店内を走り回っていた覚えがある。あの子も、だいぶ大きくなったろう。子供の成長は早いと言うし。で、お酒は、紹興酒。生ビールをはさまずに直接紹興酒にいき、かつ、いつものようにボトルではなく1合とっくりを頼んで一度お替わりをしただけ。すわっ、一大事。この酒量の少なさはやはり体調不良か?いや、実は、この町でもう一つ行きたい店があって、そっちはビストロ。この町には滅多に来ないから、この機会に行っとこうと思って、そっちでワインを飲むからこっちではセーブしたのである(じゃ、やっぱ仮病?)。

で、そのビストロで、白ワインのカラフェを頼む。

赤ワイン党だが、料理がサーモンだったので、白ワインにした。いや、かなり旨かった。白ワインもだが、お料理も。

ママさんも、とっても感じがいい(因みに、英語で「マアム」と言ったらマダムのことで、「ママ」とは大違いである)。独りだったので(「一人」と「独り」は、後者の方が哀愁が漂う)、カウンター席がいいか?と聞かれたが、テーブル席を選ぶ。そこから見えるカウンター席には、男女が一人ずつ座っていて、交互にママさんに話しかけるのだが、知り合い同士ではないらしく、一方がママさんを独占してる間は、他方は無言。並んで座ってるのに何か変。女性が終活の話を始めたときなんざ、もし私が隣の男なら、すぐさま「Entschuldigen Sie」と言ってお話に入れてもらったろう。ところで、男は、ママとの会話からどうやらシェリーを飲んでるふうだったので、私、店を出るとき、ママに「美味しかったです。ところで、こちらではシェリーを置いてるんですか?」と聞いてみた。すると、ママさんは、ちらっと店内を見て(視線の先はカウンターの男である)、困った風を見せて、「いえ、今は置いてないんです」だって。なじみ客用の裏メニューだったわけね。シェリーだったら人を誘ってまた来ようかと思ったんだけどね(私は、シェリーが大好物である)。

因みに、森下町は、のらくろの作者の田河水疱の生家の近くで、文化センターにはのらくろの展示があるし、その前の商店街はのらくろの名前を冠している(のらくろは王選手よりもさらに前。さすがに私もリアルタイムでは読んでない。のらくろは猫ではなく犬だということをたった今確認したところである)。あと、カレーパン発祥の地でもあるそうだ。道理で、インド料理店が多いと思った。なお、この街は以前はドヤ街だったそうだが(ドヤ=ヤド(宿)。簡易宿泊所の多い街のこと)、今ではおしゃれな店が多い。シチリア料理店にも目を付けていたのだが、この日お休みだったのは心残りである。新しい店だけではない。忘れちゃいけない桜鍋のお店は明治30年創業だという。今でも地元の人は、桜鍋を食べに行くとき「蹴っ飛ばしに行こう!」と言うのだろうか(40年前は言ってた)。