拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

無常こそ世の常(改訂版)

2016-10-26 09:06:31 | 音楽
(このネタ=改訂版。初版は自己検閲でボツ)昔、Pという合唱団があった(Pでは分かるまい。Pで思い浮かぶ馬はプロレタリアト。ちっとも儲かりそうもない名前だがこないだのレースで勝った)。そこはソプラノがそろってビブラートのない透明な声で、それを聴くだけでも練習に行く価値があった。ところが、そのうちの一人が声楽レッスンを受けて声量が増したとたんパート全体のバランスが崩れて消し飛んだ。諸行無常を感じた。そのときから20年、それまで私はエデンの園(平日にやってる某団の某パート)にいた。しかし、Pのこともあるし、マルシャリンも独白したようにこの状況はいつかは変わる。そのことを覚悟していた。で、そのときがきた。しかし、無常こそ世の常(無常=常……変な方程式ではある)。新しい環境で新しい関係を構築していこう。私のモットー=歌っていけば必ず声は合う!ということで、悲劇の結末だった初版から一転、見事なハッピーエンドに仕立てた私はダ・ポンテはたまたピアーヴェか?(ダ・ポンテはフィガロの結婚の、ピアーヴェはリゴレットの台本作家。いずれも検閲を逃れるため当初の構想から大幅な改訂を余儀なくされた)。しかし、初版は最後を「Fremd bin ich eingezogen,Fremd zieh’ich wieder aus,」(冬の旅から)で締めたりしてなかなか詩的だった。こういうときのための裏ブログだったのに、あっちはもう1年近く更新してない。簡単にアクセスできてしまい、ちっとも裏になってないからだ。もうあっちは閉めて、ホントの裏ブログを作ろう。因みに、検閲と書いたが、私が自らに課した自己検閲は、最高裁判所がいうところの検閲ではない。最高裁判所がいう検閲とは、「発表前に禁止する」ことだが、今回の初版は、発表してしまって数時間は閲覧可能だったからだ。