拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ロイヤル・オペラのトーマス・アレン

2012-09-03 10:16:40 | インポート
ピーター・グライムズの日本での演奏で有名なやつは、1979年のロイヤル・オペラの引越公演(私は行かなかった)。タイトル・ロールはジョン・ヴィッカーズ。行った人が、客席がらがらだったけど素晴らしかった、と言ってた。私がこんとき行ったのは魔笛。東京文化会館の5階の右の二列目(つまり、一番安い席)。トーマス・アレンがパパゲーノで、「スーシー」(寿司)と叫んだのを覚えてる。アレンさん、こんときまだ三十代。若々しかったなー。そのあと、どんどん偉くなってって。フィガロの結婚の伯爵がどたきゃんして支配人が聴衆に(もったいぶって)代役は「サー・トーマス・アレン」と告げたら聴衆は大喜びってシーンを見て、今、とっても偉いんだなー、と。私は、パパゲーノのほか、ドン・ジョヴァンニと、アラベラのマンドリカを聴きました。で、魔笛に戻って。演出はエファーディング。パパゲーノとパパゲーナの最後の二重唱で、子供がぞろぞろ出てくるやつ。あんまり出てきて(子作りに励んだ、という意味です。)、アレンが途中でフーッとため息をつくシーンが爆笑を呼びました。これも演出のうちのようで、DVDになってるミュンヘンでの舞台でも、ブレンデル演じるパパゲーノがおんなじことをしてます。ちなみに、ミュンヘンのDVD、パミーナはルチア・ポップ、夜の女王はグルベローヴァ!私の好きな二大ソプラノがそろい踏みです。