拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

頭をかくのはプロではない

2009-12-22 11:39:40 | インポート
組織変更と組織再編のレジュメの「事業仕分け」をした結果、数十箇所を削減しました。その成果は、30枚中、2枚!減らすことができました。げっ、たった2枚?どっかの政府のやってることと同じだなー。しかも、前回やった持分会社についての補足を加えたので(HPにその内容を掲げておきます。)、また増えてしまった。ますますどっかの政府と同じです。ところで、指揮者のカラヤンは完全主義者で、レコード(今のCDのことですよ、念のため)を録音するとき、何度か録っていいところだけつなげて、表面上、ぴかぴかに仕上げます(特に若い頃)。でも、そうやって作ったやつは、いまいち躍動感がありません。そうしたカラヤンですが、ある時から、「少しキズがあったくらいの方が面白い」と言い出したんだと。それを聞いて思い出すのは、名盤の誉れ高い、パヴァロッティが最高の歌を聴かせるプッチーニのオペラ「ボエーム」のCD。第2幕の最後、どう聴いてもトランペットが勢いにまかせて音をはずしてるように聴こえます。これはスタジオ録音だから録り直しがきくはずなのにあえて出したんでしょうか。それから、カラヤンのあまたある第九の録音(録画)の中でも1977年あたりのライブの映像。第4楽章(有名な声楽付きの部分です。)で、テノールのルネ・コロが見事に出を間違えてます(これは、ちょっと間違えたなんてもんじゃなく、笑っちゃうくらいに立派に間違えているので、曲をよく知らない人は気づきません。ご本人はすましてます。ここで「あっ、しまった」、って言って頭をかくようではプロではありません。)。そんでも、出ちゃってます。ライブだから撮り直しができないのは当然ですが、でも出すのにOKしたわけですね。まさに、「ちょっと間違ってたくらいが面白い」です!