とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

単なる思い付きなら「サマータイム」は導入するな

2018-08-07 19:01:34 | 社会
 安倍首相がサマータイムの導入の検討を指示した。私はサマータイムの検討自体は悪いことではないと思う。しかしこういう思い付きでの政策は賛成しかねる。

 日本の場合、夏は日の出が早いため、早く始動することは十分可能だ。早く仕事や学校が終われば明るい時間に余暇を過ごすことができる。例えば私の住んでいる山形市では夏は5時には十分明るくなっている。日の入りは大体7時くらい。仕事が始まるのが8時半で仕事が終わるのが5時だとすると、サマータイムを導入すれば、終業後現在の4時から7時までが明るい時間の活用が可能になる。朝の明るい時間を減らし、夕方の明るい時間を増やしたほうが徳に思えるのだ。現実に夏休みの期間だけ時差出勤が実験的に行われており、現在は4時に仕事が終わる。仕事が終わってからが長くなりとてもいいのだ。だからサマータイムの導入を検討してほしいと以前から思っていた。

 しかし私の場合、年を取って早起きになったからそう考えるのだ。現実にはそうはいかない。1時間早くなるということは単純に考えて1時間早く起きることになる。これはぎりぎりに起きている人にとっては大変なことだ。健康を害することが予想される。それが2時間となれば論外である。

 東京オリンピックを理由にしているが、安倍総理の考えているのは新たな「プレミアムフライデー」だと思う。経済刺激策なのだ。底が透けて見えるから議論が熟すことなく、みんなが反対する。そんな案でも無理押しするから反対したくなくとも反対したくなる。

 大切なのは冷静な議論だ。時間をかけて議論をすることだ。思い付きで、やってから考えるような「検討」だったらやらないほうがましだ。
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