今期のドラマが次々最終回を迎えている。今期も楽しませていただいた。
日曜劇場の『下剋上球児』は肩の凝らない感動ドラマだった。試合のシーンは臨場感があり、緊迫感が伝わってきた。丁寧に描かれていた。
鈴木亮平、黒木華、そして高校生を演じた若手俳優、それぞれ魅力的だった。特に高校生を演じた役者たちは、最初は誰が誰だかわからない状態だったが、見続けていくうちに役柄が頭の中にインプットされ、個性が見えてきた。そしてそれとともにおもしろさが急激に増加した。
ただし、監督が教員免許をもっていなかったという設定はひどい。ありえない。現実にそんなことがあったら大スキャンダルである。当然校長の首は飛ぶし、その監督が復帰することなどありうるはずがない。せっかくのドラマがリアリティを失ってしまった。さすがにあの回以降見るのをやめかけた。
近年の日曜劇場は派手な展開が多く、それによって肩の凝らない単純に楽しめる作品を作ってきた。それはそれでいい。しかし、ものには限度がある。やり過ぎてしまうと単なる絵空事になってしまい、興味を失ってしまう。
高校生の部活動も、今は強いところしか勝てない状況になってしまった。自分が勝てないと悟る年齢も若年化している。夢が夢でなくなる時期がどんどん早くなってしまっている。夢を夢のまま青春時代をすごすことのすばらしさを教えてくれるドラマだった。
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