( leave things ) up in the air

30代後半・既婚・ゲイ。仕事も家庭も人生も全てが中途半端な僕のろくでなしな日々。

僕のどうしようもなかった夏:エピローグ

2005-09-07 | Weblog
Jさんとのことが終わって、その後にひょんなことから出会ったゲイの人にしゃぶられたことはあったけれど、しばらくは「服を脱ぐ」つもりはなかった。

この夏の経験でカラダもすっかり変わってしまった。オナニーのときにはケツ弄るようになってしまったし、トコロテンもできるようになってしまった。アダルトページ見ているだけで先走りでパンツが汚れるようになってしまった。少しの愛撫で簡単に喘ぐようになってしまった。

その一方で、行き着くとこまでいってしまったな、堕ちることまで堕ちてしまったな、という気持ちを持ち始めていた。
過去にそれらしい経験はあったけれど、事実上、ネットを始めて興味本位で近づいた世界。何人かに会って、自分の欲望から簡単に堕ちる性処理道具に成り果てた自分。

秋風が吹き始めると共に、熱に浮かされた夏が終わり、僕自身も落ち着きを取り戻し始めていた。
しばらく家を空けていた妻が戻ってきた。
仕事でも部署が変わり、忙しくなってきた。
もう一度、やり直すチャンスかもしれない。
そう思った。

クリーニングに出していたスーツの上着に袖を通して、
胸を張って、今日も頑張ろう。
ストライドを大きくとって。
僕は歩き出した。
どこへ行くかわからないけれど。少なくとも流されないように。
気持ちを強く持っていこう。(おわり)

追記:とは言っても相変わらず揺れ動いている自分。それが中途半端な自分の自分たる所以なのかもしれない。