まさおレポート

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D&Gは中国の逆鱗に触れた

2018-11-25 | 日常の風景・ニュース

D&Gは、ファッションショーの予告でプロモーション動画『箸で食べよう』をアップした。箸を持った中国人の女性がピザを食べようとしている映像なのだが中国の癇に触りD&G不買が沸き起こっている。D&Gは世界最大の市場を失ったようだと報じられている。

私が注目したのはイタリア人プッチーニのオペラ「トゥーランドット」や、ベルトリッチ監督の映画「ラスト・エンペラー」の中国人蔑視を超えるものだとの非難だ。

日本に置き換えてみるとたしかにイタリア人のオペラ「蝶々婦人」は観ていて不快になる。身勝手な米国男性に翻弄される日本人マダムを哀れに思い、たいがいにせいといいたくなる。「グラン・ブルー」はフランスとイタリアの合作映画で監督はリュック・ベッソンだがシチリア島タオルミナで開催されるフリーダイビング競技会での日本人の描き方に反感を覚えた。その他にも観ていて愚弄されていると思うワンショットはときおりある。しかし不買運動にまでは至らない。日本人は笑いとばしてすます、自己を笑い飛ばす能力があるのかもしれない。

改めて箸を持った中国人の女性がピザを食べようとしている映像をみると箸を両手で握り、突き刺している。これが中国人には極めて無作法にうつり、怒りに火をつけたのではないかと想像している。つまり箸でたべること自体は怒りの対象ではなく、突き刺すという行為が野蛮な国と貶められたと感じたのだろう。

しかし仮に日本人が箸を突き刺すプロモーション動画をみてもここまで怒るかどうかは疑問で、同様に米国人がフォークでうどんを食べる動画があったとしてここまで怒るかどうか。相手の国の逆鱗がどのあたりにあるかを学ぶのはなかなか難しいがそれを見切ってこそ苦味の効いた面白いものが作れる。

 

 


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