まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

Q.生まれ変わっても哲学・倫理学の先生になりたいですか?

2018-06-03 15:14:34 | 哲学・倫理学ファック
ブログを再開したものの、やはりなかなかブログ更新できずにおりました。

けっきょく相馬の看護学校でいただいた質問にはたった4問お答えしただけで、

看護学校の授業も終了してしまいました。

予想していたこととはいえ、うーむ。

ただまあ、3月末が締め切りで、それをGW明けまで延ばしてもらい、

それでも書き終わらなかった論文が、先日やっと書き上がりましたので、

その分、少しだけ時間ができるかと思いますので、

またぼちぼち書いていこうと思います。

学生さんや卒業生から、ブログ再開を喜ぶメールも頂いておりましたので、

少しはがんばらないといけませんね。


さて今回の質問は、「生まれ変わっても哲学の先生になりたいですか」 でしたが、

私は正確には哲学の教員ではなく倫理学の教員なので、

標題のように質問を言いかえさせていただきました。

これはイエス・ノーでお答えすべきクローズド・クエスチョンですが、

今回は問いに対して素直に答えず、少しずらしてお答えしたいと思います。


A.せっかく生まれ変われるのなら今の職業とは別の仕事に就きたいです。


ふたつ理由があります。

たしかに私は哲学・倫理学が大好きですし (こちら参照)、

大学教員という仕事も自分に合っているなあと思いますが (こちら参照)、

もう一度生まれ変わったときにまた哲学・倫理学の教員になれるとはとうてい思えない、

というのが第一の、そして最大の理由です。

とにかく大学で哲学・倫理学の教員になるのはめちゃくちゃ難しいです (こちら参照)。

自分がなれるなんて1ミクロンも思っていませんでしたし、

人類が滅亡すると信じていなければ、この道に進むことはなかったでしょう。

今自分がこの仕事に就いていられるのは本当に奇蹟的なことだと思っています。

そうそう奇蹟が何度も起こるとは思えないので、

またこの道を歩もうとは微塵も思えないのです。


もうひとつはもうちょっとポジティブな理由です。

以前にももしも生まれ変わったらという質問にお答えしたことがありますが (ここここ参照)、

本当に生まれ変われるのだとしたら、いろいろと比べてみたいのです、

今の人生と生まれ変わった後の人生とを。

ていうか、それができないのだとしたら、

生まれ変わる意味なんて何もないと思うのです。

私にとっては生まれ変わることというのは比較するチャンスをもらうことなわけです。

ですから、せっかくそのチャンスをもらえたのだとしたならば、

今とは違う人生を送ってみないことには何の意味もないですよね。

というわけで、もしも生まれ変われたら哲学・倫理学の教員ではなく、

何か別のものになりたいと思います。



P.S.

まあそもそも生まれ変わりということを信じていないので、

この問い自体が私にとってはあまり意味がないのですが、

せっかくのご質問でしたのでいちおうこんなふうに考えてみました。