
■製作年:2010年
■脚本・監督:スティーヴン・アンティン
■主演:クリスティーナ・アギレラ、シェール、カム・ジガンデー、クリスティン・ベル、他
キャバレーなど大人の社交場におけるショーレビューで<華やかな衣装を身にまとった女性のセクシーなダンスショーのことをバーレスクダンス>と呼ぶという。<バーレスクのファッションにおいて一番大切なことは、女性らしい美しさを強調すること。衣装は、カラフルな色を中心に、光りもの、フリル、羽などのゴージャスな飾りをつけた、ハデで可愛くてセクシーなもの。コルセットやガーターベルトなど、ランジェリーテイストの露出度が高い衣装も定番だが、ストリップショーとは違って、裸になってはならない。見えそうで見えないギリギリのエロスが求められる。メイクも華やかな色をとスタイルで楽しませる。ファッションで非日常的な夢の世界を作り出すと共に、男性が夢見る女性像、女性が憧れる女性像でなければならない。>そしてダンスは<ダンスそのものを見せるのではなく、踊りの中に隠れている“女らしさ”を出すことが目的であるということ。そのためには、仕種や立ち振る舞いの随所に、女の魅力が出るように、細心の注意が払われる。ダンスの技術以上に、セクシーな女性らしさが匂い立つことに重点が置かれるのだ。だが、色っぽさを強調するあまり、ダイレクトなエロスの表現になってはならない。あくまで、見せないで「魅せる」チラリズムがバーレスクダンスの最大の特徴である。>以上は、映画「バーレスク」のパンフレットに記載されていた説明です。

エンタテイメントとして、大人の非日常的時間として、一時の夢のような目眩く世界、映画で目にしたバーレスクの世界こそボクが憧れるエンタテイメントの形の一つであると思いました。それは最近でも昨年公開された映画「NINE」のやはり痺れるような劇中歌のワンシーンでも見ることができるし、あるいはボクがこのブログの初期に書いてきた江戸川乱歩の小説「パノラマ島奇譚」でも作家の想像力を全開させて描いている世界に共通するものに違いありません。それは華美で過剰なまでの装飾、感覚を刺激し別世界へと誘導する光と音楽、女は下世話なまでに挑発的に露出し小悪魔的存在となる、そこに生まれてくる<美>は、イデアを求め崇高な芸術的な美とは逆の方向の現世的功利主義的で享楽主義の人工的でまやかしの世界。

ただ、宗教美術なんかを見ていると実はきらびやかで装飾過剰なところも見ることができるのでむしろ根底の部分で共通するものがあるかも知れないと思ったりして。しかし、バーレスクの場合には資本主義てきな快楽原則があるのでそんなことはないのだが。ボクは故に?似たような世界の空気持っている洗練されたストリップの舞台が好きだと感じるのだ。ストリップは最後に裸になるものの、そこで展開されるステージ・パフォーマンスはバーレスクに限りなく近いといえないだろうか。ストリップは明快に舞台と客席の境界線がひかれているのがいい、あくまで踊り子は客より高い目線の位置に立ち光と音楽のシャワーの中で華美な衣装で踊ってみせるから。ボクはそこを失われつつあるけれども生の迫力を感じるさせてくれる大人の世界と見たいのです。(そして既にというか仙波由季によるストリップ・パフォーマンスでは「バーレスク」が取り入れられていた)

バーレスクダンスからすっかりストリップの話に脱線してしまいましたが、今回主役のクリスティーナ・アギレラは最高でした。キュートな感じが日本人好みなんじゃないかなと思いました。とってもよかったです。彼女の書き下ろしの曲もあるので相当力を入れていたんじゃないでしょうか。帰りにはサントラ盤を購入してしまいました。今それを「バーレスク」のゴージャスな場面を思い出しながら毎日聴いています。

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バーレスク オリジナル・サウンドトラック |
| SMJ | |
| SMJ |
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クリスティーナ・アギレラ |
| トラボン・ポッツ,カール・スターケン,ヒーザー・ホリー,トッド・チャップマン,スティーブ・キプナー,シェリー・ペイケン,ディアン・ウォーレン,ディアン・ウォーレン,ルディ・ペレス,ジョアン・アバーグ,フラン・ゴールド | |
| BMG JAPAN |
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Christina Aguilera |
| RCA | |
| RCA |


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飾釦さんのおしゃるように、映画は、私たちを「非日常空間」へいざなってくれる、「魔法の絨毯ですよね!
理屈やなかばいっ(笑)
ひげ坊主さんの「魔法の絨毯」はナイスな言葉です。
>理屈やなかばいっ
は、九州のご出身ですか?
東京にも住んだことはありますが(6年ほど)、こちらに落ち着いてます。
私も映画大好きですので、また時々寄らしてもらいます。
お暇な時には、「ひげ坊主の散漫な日常」へお出かけください。
待っとるばいっ
今後ともよろしくお願いします。