飾釦

飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

漫画no乱歩#11⇒「少年探偵団」by山田貴敏

2006-11-03 | 江戸川乱歩
少年探偵団(全3巻)/山田貴敏
小学館


作者の山田貴敏氏は、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズの大ファンであったそうで、かねてよりそれを漫画で描くことが夢であったといいます。よって、その絵は思い入れたっぷり見えてしまうのは錯覚でしょうか?

そして、氏はその作品の中で二十面相は、変装するのではなく変容するという新しい要素を付け加えています。そうなると二十面相は人間離れしてしまい、まるで妖怪のごとく見えてきてしまいます。けれども二十面相が仕掛けたトリックは、明智小五郎に見破られてしまい、すごすごと退散するので、自分の顔を変容させる際、迫力の様相になるもどこか間抜けな道化師にも見えないでもありません。

その様なボクの印象を考えると、個人的にはこの怪人二十面相の設定は失敗ではなかったか、と思えてしまいます。また、もともと江戸川乱歩の少年探偵団シリーズは子供向けの作品なので、ストーリー展開に無理があるものが多く、繊細なタッチで描かれていても残念ながらリアル感が出ずらいように思えます。

それを考えると劇画調のタッチによる乱歩の漫画化は、第3巻の「呪いの指紋」のように長編小説を題材にしたほうがよいのだろうな、と思えます。大人向きに書かれた原作となるので、物語の展開にも奥行きが出てきますし、漫画に合ったシークエンスなどチョイスも出きます。



勝手なことを書いてしまいましたが・・



人気blogランキングへ




■小説(「怪人二十面相所収」)
江戸川乱歩全集 第10巻 大暗室

光文社

このアイテムの詳細を見る

■漫画
少年探偵団 [少年向け:コミックセット]

小学館

このアイテムの詳細を見る
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
« 偏在する乱歩・P→鳥羽みなと... | トップ | 漫画no乱歩#12⇒「怪人二... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

江戸川乱歩」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事