音次郎の夏炉冬扇

思ふこと考えること感じることを、徒然なるままに綴ります。

決めた!

2006-06-11 15:50:51 | 身辺雑記
さて、先のエントリーは前置きで、これからようやく本題に入るわけですが、「どんな自転車を買うか」というのは、もちろん「どう使いたいか」ということから繋がってきます。そもそも私は自転車でいったい何をしたいのでしょうか?

一般ピープルに向けて、自転車を愉しむことを提唱され、『自転車ツーキニスト』 『大人の自転車ライフ』など著書多数の疋田智氏という斯界のオピニオンリーダーがいます。この方はTBSの報道番組のディレクターですが「筑紫哲也のNEWS23」を担当していた頃、仕事が終わって、深夜2~3時に帰宅のために会社から出る乗り合いハイヤーの空間が苦痛で、自転車通勤を始めたというお方。こういう人は一種の貴族だと思うんですが、今や自転車通勤の伝道師たる疋田氏も、それを無理なく続けられるのは自宅~会社が15㎞以内と書いておられます。私の自宅は埼玉県です。以前のエントリーでも触れたように、会社のある日本橋から約23㎞も離れたところに位置しています。大学時代は多摩センターから御茶ノ水まで、雨の日も風の日も真冬の時期も単車通学していたものですが、往復50㎞近い道のりを自転車でというのはかなり無理がありそうです。もちろんやってできないことはありませんが、勤務先から現物支給されている通勤定期はどうなる?とか何処に駐車しておけばよいのか?とか、朝はまだしも仕事でへろへろになった帰りに夜道を23㎞も疾走できるのかという現実的な問題を考えると、現時点では、とても自転車ツーキニストにはなれそうもありません。

ただ郊外に住んでいるというのは逆にいえば、都心に住んでいる人に比べて、自転車を気持ちよく乗れる所に近いというアドバンテージがあるわけです。車に積んだり、折り畳みバイクを持って電車で移動して、サイクリングスポットを目指す人たちもいるようですから。

というわけで、

通勤には使わないが、街乗り中心で、段差のある歩道に乗り入れても大丈夫な頑丈さを持ち、ゆくゆくは山遊びなどもしてみたいので、オフロードもそこそこ楽しめるタイプという用途がだんだん明確になってきました。


①ロードバイク

②クロスバイク

③MTB

④ルック車


①知人の自転車フリークの方に「音次郎君はそのたたずまいが、ツール・ド・フランスを思わせる。絶対ロードでレースに出るべきだ!」と腹のまわりに肉はついたものの、逆三角形の体型とラグビー部出身であることを過大評価したのか、強く勧めてくださったのですが、「ついては予算は20万円以上は見ておいてくれたまえ」って、あわわわ・・・。「先生、自転車に20万円も使ったら、あっしは家を確実に追い出されますぜ」とすっかりびびってしまいました。まあ、初めての本格自転車で、あのドロップハンドルはちょっと抵抗があるということで、今回は除外しました。でももしかしたら、将来的にそっちの路線に行く可能性もありますが。

②今、巷で流行っているのはこれです。フラットハンドルで、ロードバイクよりも深い前傾姿勢をとらなくてよいので、とても乗りやすい。でもホイールは27インチでタイヤも細いうえに軽量で、ロードの走行テイストが味わえ、オフロードもそこそこ走るという、いわばいいとこどりのタイプです。徹頭徹尾、舗装された車道を走るのであれば、このタイプがたしかにベストだと思います。私がもし都内在住で、もっぱら通勤ユースという使い方であれば、こっちにしたと思います。

③MTBというのもまた、更にその中でカテゴライズできるようです。それこそダウンヒルを駆け下りたり、ジャンプしたりといったハードに乗る競技志向の方には、後輪にもサスペンションがついた本格仕様のものもあります。ビギナーにはそこまで必要ありませんから、街乗りに適したシティー派MTBともいうべきジャンルが私のターゲットということになります。

④番外編として。よくホームセンターなどで、1万円以下で陳列されているような、MTBもどきの自転車を「ルック車」といいます。似て非なるものなのですね。だいたい3万円以下のものは、ルック車と見なされるようです。


次にどの機種を選ぶかというのがテーマになってきます。たくさんのメーカーがMTBを出しており、この世界に不案内な私は迷ってしまいました。どのメーカーがどんなバックボーンを持っていて、果たしてどれがよくて、自分に合っているのでしょうか。

自転車ブームの昨今、ルイガノ(カナダ)・ビアンキ(イタリア)・ジャイアント(台湾)というのが人気の御三家のようです。ゴルフクラブでいうと、キャロウエイ・テーラーメイド・タイトリストといった洋モノブランドに近いでしょうか。特にルイガノとビアンキは、その洗練されたデザインで、若い女性にも多くの支持を集めており、乗らないのに部屋のインテリアとして10万円以上の機種を購入する奇特な方も少なくないと聞きます。たしかにルイガノは発祥がアパレルブランドであるという伝統からか、ヘルメットやウエアなど周辺の服飾アイテムも豊富で、トータルコーディネートできるのも人気の要因です。また、チェレステグリーンというコーポレートカラーが特徴的なビアンキは、創業120年のイタリアの老舗メーカーです。レースでも優秀な成績をおさめていますから、もちろん性能は折り紙つきなのですが、歴史を紐解くと、今から111年前の1895年に、「創業者ビアンキはモンツァのヴィラ・レアーレに招かれ、マルガリータ女王の依頼により初の女性用自転車を製作しました。そして女王に自転車の乗り方をレッスンしました」とありますから、DNAというものを感じずにはいられません。

前のエントリーを読まれた方は、型から入る男である私が、このあたりのブランドに手を出すのではないかと思われるかもしれませんが、実は違います。

かつて80年代のナンパ車の代名詞だったシルビア・プレリュード・インテグラといったラインには全く食指が動きませんでした。皆が買うモノには背を向けたくなるへそ曲がりの習性と、「バーバリックではないがワイルドでいたい」というポリシーゆえに、お洒落系はどうも性に合わないんです。前掲の2ブランドには、どうも都会派ヤッピー(死語か)のイメージがあります。DINKSで月島あたりのタワーマンションに住むカタカナ職業に従事する方が、23区内を颯爽と疾走するといった感じでしょうか。まあ、自分には似つかわしくないかなと。私は「質実剛健」、頑丈でよく走り、街乗りでも違和感のないシンプルで渋いMTBを相棒にしたいと思いました。

先に挙げた御三家のうち、ジャイアントも人気ゆえに、街に溢れている印象はありますが、ここは世界最大のマスプロメーカーで機種のラインナップが豊富な上に、コストパフォーマンスが高いことでも有名なので、他車とのスペック比較の意味でも残すことにしました。

カタログやネットで検索したり、実際にショップで完成車を見ていると、やはり私にはスペシャライズドスコット、そしてジェイミスといったアメリカンブランドのデザインがしっくりくるような気がしてきました。かなり絞り込まれたので、いったんポイントを整理してみることにしました。


①予算7万円以内

②シックなデザイン

③ディスクブレーキ装備


①は、これでも実は一杯一杯なのですが、他にも初期に揃えなくてはいけないグッズがあることも併せて考えると、限界ラインです。

②MTBには結構ショッキングな色使いをしているものも多いのですが、自分の年齢を考えたのと、派手な色は目につくので、盗難リスクが高くなるといった話も聞きます。よって、黒・シルバー・グレー・ネイビーなどの落ち着いた色と、オーソドックスなシェイプが好ましいです。

③いきなり山に入るわけではないのですが、街乗りもゴーアンドストップの繰り返しですから、制動性能は大切だと思いました。リムブレーキは雨などでリムサイドが濡れると利き具合が低下し、速度が上がると制動力が乏しく感じられるといいます。それに対してディスクブレーキは状況にかかわらず常に一定の制動性能を発揮するということで、できたらこれがついているものがいいなあと。


性能に関しては、所詮は素人で、メカにも決して強くない私にはよくわかりません。ホイールやサスペンションのクオリティーなどに至っては、どれがどうだか皆目見当がつかないのです。ただ、素人ながら値段とスペックの関係を見ていくと、何となくわかることはあります。つまり高い自転車ほど軽い。例えばロードバイクの60万円台の機種などは、完成車重量がなんと6.9㎏!のものがあります。 人間の2歳児の体重と同じくらいですから、女性が軽々と上に持ち上げられるほどなのです。MTBの場合も、同じシリーズでランクが一つ上位になると、1~2㎏程度軽量化する傾向が見られます。あとはサスペンションが前後両方についていたり、上位機種にはディスクブレーキ以上の性能を持つ油圧ブレーキ仕様になっていたりとか・・・。あとはどんな製品にもいえることですが、大量生産か少量生産か、フレームをどこで生産しているかなど、メーカーによる価格差といったところでしょうか。

まあ、最初からあまり高級なものに乗るのも、どうかと思いますから、ビギナーらしく、主要メーカーのエントリーモデルを検討することにしました。(というより予算的にも必然的に入門機種になるわけですが・・・)

スペシャライズドや、他にもゲーリーフィッシャーなど他にも幾つかのメーカーのデザインにも惹かれたものの、③を満たすには、ブランドによっては2つくらいランクを上げなくてはならないのです。そうなると予算オーバーだし、第一私にはオーバースペックです。

でも3つの条件を満たす機種が私が調べた限りでは、一つ存在したのです。


その名も「ジェイミス デュランゴ1.0」
ジェイミスは、もともとビーチクルーザーを作っていたアメリカンブランドです。今ではロードからMTBまでフルラインナップを擁しているのですが、そのジェイミスの軽量アルミを使用したハードテールバイクのシリーズがデュランゴであり、1.0というのが入門モデルなのです。これが私の意中の自転車です。

このクラスでは珍しい27段変速とディスクブレーキ装備。非常にコストパフォーマンスが高く、デザインも気に入ったので、これを購入しました。納品は来週です。ムフフ、楽しみだなあ。

調べたり吟味はするものの、私の場合は事に着手してからは速いのです。それはすぐに使いたいと思うからですが、周りにはカー雑誌やオーディオ雑誌を読み続け、いつまでも買わずに、延々スペック比較している人がいますが、よく理解できません。そちらの作業の方が楽しくなってしまうのでしょうか。

この世界を初めて覗いてみようとすると、体系だった機種のレビューをしているようなサイトが少ないというか、なかなか見当たらないことがわかります。(自分の検索スキルが低いのかもしれませんが・・・)専門誌の商品批評などは広告と同じなので、あまり参考にならないと思うから、第三者的な情報を探すわけですが、検索しても、メーカーの公式サイトの他はネット商店ばかりで、ブログにしても、自分の自転車ライフをひたすら綴る人はいても、知識とノウハウを有し、全体的なトレンドを示してくれる水先案内人のような人が少ない。そういうものが求められていると思うのですが、いないのかと思っていたら、はたしていらっしゃいました。『週刊金曜日』にも取り上げられたほど著名な方のようですが、この方のテキストを読んでいると、フェアで親切な人柄が浮かんできます。どんな世界にも「先住民」の中には、ビギナーを嘲笑したりして、傲慢な輩も少なくないのですが、この方は労を厭わずに、ブログサイトで初心者への指南をされていて、感心しました。購入にあたっては、このページがまとまっていて、とても参考になりました。これから自転車を始める方にはおすすめです。




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7 コメント

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ベストセレクション (ケイジ)
2006-06-11 20:23:36
ジェイミス デュランゴ1.0、格好イイですね。

色、型、音次郎さんにぴったりです。
コメント&トラバありがとうございました (パトラッシュ)
2006-06-12 00:03:38
音次郎さん、はじめまして。

『自転車で通勤しましょ♪』管理人のパトラッシュです。

コメント&トラバありがとうございました。JAMISにされたのですね~。JAMISは私も好きなブランドです(買ってませんが、真剣にJAMISしか見えなくなってたことが…。クロモリフレームのEXILEです)

サイトを紹介していただいて、ありがとうございます。週刊金曜日に取り上げられたのは、たまたまでした(雑誌に載ったのは初めてでした)

音次郎さんのテキストから、自分がどういうサイトを作っていけばいいのかという点で参考になりました。これからもぜひよろしくお願いいたします。
自転車購入のポイント (VEM)
2006-06-13 06:19:23
とても良い検討をされて希望の自転車を選択されたと思います。



ところで、私は3年前にジャイアントのクロス2000と言うクロスバイクとルック車の中間のような自転車を、結婚以来、と言うより学校を卒業して以来、初めて自分用の新車を買いました。自分のこだわりは泥除けと荷台だったのでこの選択にしたのですが、もっとこだわったのは買った店です。

自社ブランドのフレームを持つスポーツ車の有名店で買いました。そして購入後しばらく乗ってから一ヶ月点検と1年点検をお願いしました。値引きなどはほとんどありませんでしたが、おかげさまで今でも全くブレやガタなどありません。

私の場合片道12Kの通勤を年に30日程度、会社の帰りに更に10K足を延ばして日比谷や恵比寿などに数回、50K以上の遠出はまだ2回、そんなものですが、安心して整備を任せられる店を探すことはとても重要と考えます。



余計なおせっかいかもしれませんが、体験を書かせていただきました。

はじめまして (motoaki)
2006-06-13 11:37:22
私のバイク選びは基本的に一目惚れです

完成車を買う事は今は殆どありませんが

今の完成車は装備の割りに値段が手ごろで

昔では考えられない位です

はっきり言って 現在のバイクは大半が台湾で

造られいます 台湾はアルミ加工やカーボン製品の

技術は世界的にみても一級品です

マウンテンの本場である アメリカ、カナダ製の

バイクを選ぶには予算を高く設定しないと駄目です

それと最近のトレンドとか書いていらっしゃいますが

トレンドて毎年変わる物ですから余り気にし過ぎると

自分を失います 雑誌やカタログで検討しすぎると

頭デッカチに為って最後は選びきれずに居る人を

何人も見てます

私が初心者の人にアドバイスするなら 

まは1番目、予算 2番目、買うお店選び 3、色とデザイン

です メーカーは気にしない方が良いです 同じ工場で造られてる事も有りますので  

どうしても此処のメーカーしか駄目ならし方が無いですが

山を走るのでしたら定価10万台の物を選ぶ事をお勧めします

少しでも軽い方が楽ですから

年式落ちの物が有れば7万ちょいで買える筈です



コメントありがとうございます。 (音次郎)
2006-06-17 21:42:24
>ケイジさん、毎度です。

お褒めいただき恐縮です。大事に乗りたいですね。



>パトラッシュさん、ありがとうございます。

既にグッズ・パーツ購入でも、貴サイトが役に立っています。今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。



>VEMさん、毎度です。

貴重なアドバイス、ありがとうございます。おっしゃる通り、専門店で購入し、1ヶ月点検も受ける予定です。これからも自転車乗りの先輩として、ご指導ください。



>motoakiさん、親身のコメントありがとうございます。とても参考になりました。

10万円以上のものは買えませんでしたが、購入したバイクは身分相応だと思っています。

貴ブログ拝見しましたが、面白いのでブックマークしました。私も大阪にいたことがあり、妻もデイサービスでパートをしているので、興味深い内容です。今後ともよろしくお願いします。





初めまして。 (あや)
2006-07-11 19:19:05
初めまして。

私は埼玉県から秋葉原まで往復自転車通勤をしていた女性です。今は会社が変わってしまい無難に電車通勤をしています。

ブログ内の「ルイガノ」「クロスバイク」「女性」というキーワードに思わず、コメントを残しに立ち寄ってしまいました。

私は自転車初心者なので、おっかなびっくりでクロスバイクから始めましたが、もうちょっと脚力がついてきたら、ロードバイクに乗り換えようかと思ってます。

段々と遠くまでペダルをこげるようになって嬉しくなったり、間近に季節を感じたり、自転車って楽しいですよね。

また、遊びに伺います。

ご訪問ありがとうございます。 (音次郎)
2006-07-11 21:54:22
>あやさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

埼玉~秋葉原の自転車通勤とはすごいですね!東京寄りの埼玉なんでしょうが、尊敬してしまいます。

聞くと、最近は「ハイブリッド自転車通勤」というのもあるみたいですね。中間地点のスポーツジムや知人宅まで乗って行って、そこから電車で会社まで、というパターンのようですが、安心して停められるところがあれば、それもありかもしれません。それにしても自転車は楽しいですね。先輩として、また色々教えてください。よろしくお願いします。

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