分解はロマンだ!

カタチあるものは壊れるけれど、棄てる前には分解したい!中を見てみたい!そんな『分解・解体』の記録です

ビクタービデオタイトラーの分解

2013-01-20 17:25:40 | 分解
もう20年以上前かな?ビデオ撮影の趣味があったので、その編集時に使っていたビデオ用タイトラー「Victor JX-T500」です




MSXパソコンでもタイトル作成していたけど、こちらの方をよく使ってました
が、ビデオ編集は結構手間暇かかるお遊びで、だんだんその暇が無くなってお蔵入りしていた物
子供のお絵かき遊び用にとも思いましたが、パソコンやタブレットで十分できちゃった上に、オークションで売ろうとしたら500円で買い手の無い状態だったので分解することとなりました

早速ひっくり返して隠しネジ調査!



したけど、さすが昔の機種、見える範囲のネジだけで、フエルトの足の下には何もありませんでした(^^;)



でもって、たくさんのネジを外してぱかっ!と開くと、貝柱ならぬケーブルで上下の各所が繋がっていて、まるでホタテを開いたみたいに!



そのケーブルを取り外しただけで、こんなにありました!
今なら、できるだけ少な目の平ケーブルにまとめて設計しますが、昔の機種ですからそんなにLSIとかの統合ができなかったんでしょうね
あ、左下の黒いのは電源コードです



ということで、まずペンタブレット画面のある上部分から分解します
ケーブルを取り外したらとてもシンプル!
真ん中のシルバーで何もなさそうなところは、タブレットペンの操作面の裏側で、強度を出すために結構厚めの鉄板で保護されております
さて、先ずはそれを押さえつけるように取り付けられている両側の基盤から取り外します



あらあら、何の基盤かと期待したら、スイッチとLEDが並んでいるだけの基盤でした
予想はしてたけど、LSIとか何もないとは思わなかった



続いて、その右下に見えていた、何かシールドフィルムで隠された物を取り外します
フィルムもネジ止めだったけど、更に中からネジ止めされた小さな基盤+ソケットが出てきました
ああ、そういえばマイクつけてナレーションとか入れられるミキシング機能の付いたタイトラーでしたっけ
ということで、さすが20年前、マイク用ステレオ(?)標準端子が付いており、そこの雑音防止用の防磁フィルムかなんかで覆ってシールドしてあったんですね
さすが音楽のビクター!
こういうところもしっかり作ってあります



と、こいつ等を取ってしまえば、後はネジを抜き取るだけで鉄板がはずせ、そこにひっついたタブレット部が出てきました
びっちりと碁盤の目にエッチングのラインが敷き詰められたタッチセンサーフィルムシート+各種選択用ボタン部分のフィルムシートが一体となっています
この辺りは、メンブレン式のキーボードの作りとよく似ていますね



ちなみに、先ほど外したスイッチの付いた基盤の上にあったスイッチ類も、個別にクリック感が出るように成型されたクッションが付いていました
以上で上部分分解終了!



これからは下部分の分解に取りかかります
こちらは電源やLSI等しっかりいろんな物が付いているように見えますね



まず基盤を外すために、後ろの各種端子を取り外します
ビデオin、out、mix用オーディオinがあり、基盤にしっかり取り付けられているのにそれぞれの端子に抜き差し時の強度を出すためかネジで留めてあるので、面倒でも個々にネジを外していきます



続いて物々しい電源部分を取り外します
まぁ、ノイズの原因にもなるのでしっかりシールドされてますが、まんまパソコンの電源部分と同じですね
AC/DCアダプタにしなかったのは、電気の消費量が大きかったからでしょうか



ネジ二つで取り外した後、ひっくり返して更にマウント用のネジを外してケースをばらすと、中から思ったより簡単な電源基盤が出てきました



コンデンサもちっさいですね
右下のプラスティック板は、多分ケースと基盤を絶縁する目的のものと思われます



というところで、電源装置の下のネジを外したら、2分割式の基盤もすっかりとれてしまいました
この基盤達の下にもシールドのためか金属板が入れられておりました



以上で今回の分解終わり!
思った以上に電子機器的基盤は少なかったけど、とにかくネジが多かったです
(中央上の黒いつぶつぶがネジです)
この手の古い電子機器は手軽に分解できて、部品点数も多いから楽しいですな!

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