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アメリカのチェイニー副大統領の最近の言動

2006-06-27 | ラジオ
アメリカのチェイニー副大統領の関与するスキャンダルが最近、益々多く
明るみに出るようになってきた。アメリカの新聞「New York Times」は、ア
メリカで2001年9月のテロ直後より、裁判所の礼状が無いまま、数人の
アメリカ人の電話そして電子メールの盗聴を行うよう、国家安全保障局
に主張していたのは、まさにこのチェイニー副大統領であった事を明らか
にしている。これに付いて、ロシアの声政治評論委員は次のようにコメン
トしている。

アメリカで№ 2の人物であるチェイニー副大統領は、ブッシュ大統領政権
のなかで問題児になりつつあるようだ。先日ウイルソン元駐Gabon大使の
妻プラーメさんが、CIAの秘密工作員であった事が漏洩され、工作活動に
対しチェイニー副大統領が関与していた事が明るみになった。その際チェ
イニー副大統領の第一の側近である主席補佐官が、退任に追い込まれた。
これはプラーメ元工作員の夫であるウイルソン元駐Gabon大使が、アメリカ
のイラク侵攻に付いて、批判的な立場に立っていたことが理由で行われた
と言う事だ。ウイルソン元大使はホワイトハウスとCIAから要請を受け、イラ
クが核兵器を開発のため、アフリカのNigerからウランを購入しようとしてい
たと言う情報の真偽を確かめるため、Nigerへと派遣されたが証拠になるよ
うな物は何も見つけられなかった。

チェイニー副大統領はこれをおおいに不服として、取り調べ書記官が明らか
にしたように、New York Timesの記事に自分で印をつけておいたとの事。
またアメリカ国内だけでなく、国外でも副大統領が、かつて最高経営責任者
を務めたハリバートン社をめぐる話など、チェイニー氏絡みのスキャンダルが、
あちらこちらで囁かれるようになっている。

ハリバートン社が基地関連の建設会社で、イラク侵攻で非常に規模の大きな
公共事業を請け負っていたことが暴露された。
これに付いてはチェイニー氏が後押ししなければ、この受注は発注しなかった
だろうとの声が多く囁かれている。

その他ヨーロッパにアメリカの秘密の施設があって、そこにいわゆる刑務所が
あって、そこにイラク人やアフガニスタン人が拘束されていることも明るみに出
ている。
それもチェイニー氏が知らない訳ではない。

こうしたことが段々と明らかになるにつれ、アメリカの評論家あるいは政治家の
中でも、チェイニー氏は弾劾されるだけに留まらず禁固刑に処せられる可能性
も出てきたとする声が挙がっている。

こうしたこともその他の事実も、全てアメリカは自己中心的な目的のためなら、
自分の国の法律やまた国際法を犯すことも厭わず、如何なる違法の決定も辞
さないということを示しているのではないだろうか。
しかもチェイニー氏は先日、外遊先のバルト三国のひとつリトアニアで、ロシア
を始めとする他の国の民主化の状況を激しく批判しており、また個人の利益を
実現するため、人権と民主主義を守るよう戦っていかなければならないと強く主
張した。

こうしたことを考え合わせると、プーチン大統領が先週、連邦会議でロシア議会
へと送った年次教書演説の中で言及したことは、間違っていなかったのではな
いか。そう思われてならない。

5月17日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル





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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは、 (京師美佳)
2006-06-28 03:31:03
今日のお話は、

特に興味深く、

真剣に読んでしまいました。
京師美佳さんへ (1010Radio)
2006-06-28 07:30:14
ひとつの出来事も、立場や事情が異なると

いろんな考えや意見があって、なかなか奥

深いと思います。

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