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戦争も平和もない朝鮮半島情勢

2011-02-16 | ラジオ
北朝鮮と韓国との間での休戦状態は、しばらく継続する見込みだ。ロシアの朝鮮研究の代表的専門家たちは、ロシアの声からのインタビューのなかで、そのような見解を示した。
昨年2010年の11月、北朝鮮と韓国との間で発生した延坪島の砲撃事件のあと、初めての南北交渉が今月の初めに開催された。
南北軍事境界線でもたれた今回の軍事交渉は、具体的な結果をもたらすものとはならなかった。

ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所・現代朝鮮研究センター長は、韓国が北朝鮮に対して、天安号沈没事件および延坪島砲撃事件における謝罪と責任を要求していることから、そのような展開は予測できたものだと指摘している。
「そのようなアプローチが、いかなる結果ももたらさずに交渉決裂に至ることは明白だった。
韓国がもう一度事態を分析した上で、前もっての条件を抜きにした交渉に望む必要がある。内容のない交渉であっても、紛争が起こる事に比べれば、まだましだからだ。アメリカが働きかけた上で、韓国が自らの立場を柔軟にすることが望まれる。中国も同様に韓国の立場が、より柔軟になることを求めている」
センター長は、このように発言している。

南北朝鮮での交渉再開は時間の問題だ。ロシア科学アカデミー極東研究所の専門家は、南北による交渉再開が如何に必要とされているかに付いて、次の様に指摘している。
「朝鮮半島での緊張は、さらに一年は続くだろう。しかし状況は少し変化している。今年の春には韓国で議会選挙が行われる。李明博大統領の与党が過半数を失った場合、大統領は力を実質上失うこととなる。そうなれば韓国の強弁派は現在の(全く言葉になっていない)を失うこととなるだろう」
専門家は、このように発言している。

朝鮮半島での緊張関係を望む勢力は北朝鮮指導部の中にも存在する。そしてそれは韓国の強弁派を勢いづけることにもなる。
しかしロシア科学アカデミー東洋学研究所・朝鮮部部長は、朝鮮半島情勢における軍事色は、薄まっていくだろうと見ている。
「北と南の間では、政治外交的な対峙状況が生まれることになるだろう。ただスタートではつまずきを見せたものの、外交プロセスはすでにスタートしている。軍事的な衝突は当面ないだろうと思われる。
恐らく他のアプローチは試みられる事だろう。しかも現在の外交イニシアチブは北朝鮮が引っ張っているものだ」
部長は、このように発言している。

ロシアと中国はアメリカ、日本、韓国との間で、朝鮮半島情勢の調整のための協議を行っている。部長は現在の南北関係の重要性を強調している。そのように(???)して、朝鮮半島での緊張緩和は、時間の問題となるだろう。すでにそのための扉は半分開かれている。

金正日体制の北朝鮮―政治・外交・経済・
思想 (日韓共同研究叢書)



>慶應義塾大学出版会


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(???)は女性アナウンサーの、言葉にならない言葉で何を言ってるのか、さっぱり不明

2月11日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル