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上海協力機構とASEANのテロ対策分野での協力

2007-08-05 | ラジオ
環太平洋地域における安全保障システムは統一されたものであり、また地
域の全ての国による、集団的な努力に基づいたものであるべきだ。
これはASEAN地域フォーラムで、ロシアのラブロフ外相が述べたものだ。
ラブロフ外相は今後可能となる協力の例をとって、国際テロリズム対策分野
におけるASEANと、上海協力機構との結びつきを強めるよう提案した。
ラブロフ外相の見解によると、アジア太平洋地域における、新たな危険や脅
威に関する問題は複合的な一つの課題だとした。

武力によって、現在すでに起こっている紛争を解決したり、新たな紛争の発
生を食い止めたりすことは不可能だ。
理性と集団的な現実に基づいた、新たなアプローチが必要なのだ。
またラブロフ外相は、これら一連の問題は真の国際化にとって、早期に解決
すべきものだとの見方を示している。
こうした問題の中にはイラク戦争や、中東問題の解決プロセスの遅れ、また
アフガニスタン情勢の不安定化等が含まれている。

これに付いてラブロフ外相は、これらは全てテロの危険性を孕んでいると指
摘している。
ラブロフ外相はASEANの地域テロ対策センターと、上海協力機構・対テロ組
織との間で関係を調整していくよう提案している。
こうしたプロセスはテロ対策における法の原則や、協力に関する提言、共同
で作成していくということから始めることが出来る。
これに関してラブロフ外相は、このような協力は良好な結果をもたらすことの
出来ない、別の組織や枠組みの形成を阻止することが出来るとの見方を示し
ている。

またロシア政府はエネルギー安全保障分野において、アジア太平洋地域諸国
との協力を行うことにも関心を持っており、アジア太平洋地域諸国に対しロシア
極東地域に埋蔵されている、石油や天然ガスの共同開拓を提案している。

ラブロフ外相はまた、地域の国々に円滑なエネルギー供給を保障する問題に付
いても共に解決していくと呼びかけている。

民間人も「戦地」へ―テロ対策特別措置法の現実
(岩波ブックレット (No.594))

吉田 敏浩
岩波書店

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8月2日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル