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2014年総選挙と忠臣蔵

2014-12-14 21:39:27 | 政治
今から300年以上も昔の元禄15年12月14日深夜、大雪の降りしきる江戸を舞台に大石内蔵助が
率いる47人の赤穂浪士による高家に対する仇を返す為の討ち入りが決行された。

ドラマや演劇でも有名な『忠臣蔵』のお話、時は流れて時代は21世紀の平成の世に
日付を同じくして12月14日全国的な大荒れの天候の中2014衆議院選挙が行われた。

『忠臣蔵』のストーリーから言えば、自民党に苦渋の思いをさせられていた野党が
メディアの予想を覆すかのような逆転劇が彷彿されるが、選挙速報が流れたを瞬間、
自民党所属の議員名が日本中にわんさかと溢れ出している。

「大義」の無い総選挙と云われるだけに戦後最低の投票率を叩きだしそうな低調な
有権者の関心の薄れと反比例して計算できる組織票で議席を伸ばしていく自民党に
我ながら反骨心が芽生えるのを実感する。

社会保障費が拡大すれば暗黙の了解で消費税が値上がりをする政治的な算術に最初から納得しているか
アベノミクスという麻酔でも効いているかのように民主叩きを土台とした自民党シンドロームが蔓延した。
政策実行力に全くの評価が上がらない中で、自戒の念のように準備された消費税増税延期だけが目的の
選挙であった事につくづく嘆かわしい思いがする。

ほとんど政策による国政選挙は難しいところまで来ているな。ナチスのような全権委任法により
内閣が一方的までにはならずともこれ程までに国会での政策審議を無視した選挙戦になるとは
独裁政権の誕生に国の未来より手前の利権に群がるあさましさばかりが目に映る。

これでTPP、消費税、集団的自衛権、エネルギー問題、そしてアベノミクスが既成のものとなり、
踏み固められて不可逆性を作り出す。

イギリス功利主義を表す言葉にベンサムの『最大多数の最大幸福』があるように
安倍政権の自民党は功利主義に根差した戦い方をした。アベノミクスと増税延期が最も多くの有権者に
訴えかけるものとしてスローガンに掲げることは間違っていなかった。

そしてほとんど日本の未来など関係なく選挙区や支持組織にお金を持ってくる政治家が選ばれたようだ。
一地域の一世代の利己的な切羽詰まった考えは日本に仇を返すように国政にそっぽを向かせたとも分析できる。
それは団塊の世代が日本の中心としてまだまだ健在のように、これまで通りこの団塊の世代の年金生活と
医療費が民意を屈折させるのだ。

皮肉にも勝ったのは自民ですが、有権者の心は自分の生活が第一だな。
消費税は国民全員が負担するが、恩恵を受けるのは今の年金世代だけです。

今年から導入された年金問題のマクロ経済スライドを今一度確認する必要があるのではなかろうか。






コメント
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