土木の工程と人材成長

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プラスアルファの魔法

2018-02-05 08:44:23 | 人生経営
 ナポレオン・ヒルの「思考は現実かする」の中に、「プラスアルファの魔法」というのがある。これは、「給料や報酬以上のサービスをする」ことだ。「一センチ余分に進む」こと
だとも言う。そうしていると、給料や地位が自然と上がるし、いろいろといいことが起こるというのだ。
 
 確かに、自分の経験に照らしてもそうだと思う。余計に頑張った分、良いことが起こる。なにも起こらないこともあるが、気分がいいので、自分的に満足感や達成感が得られるのは大きいし、着実に成長していると思える。見返りなどを目論むのではなく、単純にプラスアルファのことをしていると、ちゃーんとご褒美を天がくれるのである。逆にマイナスアルファなこと、つまりさぼったり手抜きをしていると、不運や不幸が起こってしまう。

 先日、2つの会社で上司との折り合いが悪くなり、退職せざるを得なくなった青年を観察していたのだが、直前まで一緒に仕事をしていた先輩が、その青年に頼み事をしていた時の返事を聞いた。その青年は「○○さんから言われていることがあるので、手伝うことは出来ません」と断っていた。依頼した先輩は、仕事の内容までは言っておらず、「△君今忙しい?頼みたいことがあるけんど」と聞いただけなのだった。

 私が若いころは、仕事が忙しい時、家に持ち帰って処理していた。今でもそれが習慣になり、何時も数冊の書類がカバンの中に入っており、家と職場を往復している。

 一方、その青年は17時になると、いつもさっさと帰っている。勿論手ぶらである。とても私には考えられないことなのである。この青年は折角のチャンスを逃したのではないかと思った。この時だけでなく、人生においては、何回もこのようなチャンスを逃すか、拾えるかが巡ってくる。

 1日24時間あるのだから、たいがいなことは出来ると私は思う。若い体力がある時には、少々の無理はできるし、2人分や3人分は、短期間ならこなせると私は思っている。

 ついでに言うなら、件の青年の仕事はあまりにも遅すぎる。急いだ仕事ではないと言え、半時間もあれば済む処理が、2ケ月や3ケ月後になることがある。勿論、その間、他の仕事もしているので、さぼっているわけではないが、とにかく遅い。また、持論を曲げないので、使いにくいと言う声が多い。柔軟性がないというか、間口が狭いのである。不備を指摘するとケツをまくるというか、はみかえってくる。これは、パワハラどころか、ロウハラではないかと、ある時私の目が点になってしまった出来事もあった。

 さて、話が逸れたが、標題の「プラスアルファの魔法」は、幾つになっても忘れずにいたいものだ。


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