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不登校・引きこもりの家族が越える5つの関門⑤

2016-11-03 | 日記
第5関門 「子どもの人生は子どものもの」と腹をくくる

精神保健福祉士・社会福祉士の野村俊幸さんの講演や著作を引用させていただき、5回にわたって特集しました「不登校・引きこもりの家族が越える5つの関門」。今回が最終回です。

第5の関門は「子どもの人生は子どものものと腹をくくれるか」です。
本来、だれでも問題解決する力を持っています。そしてパワーが落ちているときは、本来持っているはずのパワーを発揮できるように支援する必要があります。例えば、親がいくら「高校くらい出なければダメだ」と説教しても無理で、本人が自分で見て、考えて、判断して、納得しなければやり遂げることはできません。

つまり、相談されたら一緒に考え、必要な情報は提供するけれど、最終的な決定を本人に任せるということが大切なのです。親御さんは、子どもは自己決定なんてとてもできないと考え、自分が何とかしなければと思ってしまうことが多いです。しかし、何らかの「自己決定」というプロセスを経ない選択や行動は長続きしないし、リバウンドも大きいのです。
自己決定の結果、失敗した場合は、また相談にのり、支援していけばよいのです。「失敗すること」をちゃんと保障し、その後をきちんとフォローして、失敗から学ぶことを手助けしていただきたいのです。

親は子どもの人生を歩むことはできません。「子どもの人生は子どものもの」と腹をくくり、子どもの自己決定を最大限に尊重するという関わりこそ、親が越えるべき最後の関門だと考えています。

(おわり)

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