「大統領閣下、Ｆ３５計画を中止してください」。２０日の米大統領就任式を前に米保守系雑誌がこんな記事を掲載しました（『ナショナル・レビュー』電子版6日付)
▼Ｆ３５は米国が中心となって国際開発する最新鋭ステルス戦闘機。米国だけでも約２５００機を調達する計画です。「米国防総省最大の調達計画｣(米議会調査局報告書）といわれます
▼計画が始まったのは１９９０年代。開発が進むにつれ費用は拡大、今では取得の総経費は約３８００億ドル（約４３兆円）とも。調達後の維持費を含めると１兆ドル（１１４兆円)を超え､巨額の経費は議論の的になってきました
▼前出誌が指摘するのは、これだけ税金を費やしても欠陥だらけだということ。軽量化を図るため消火システムを外し火災に弱くなった。搭載兵器が限定され、友軍機に守ってもらわないと戦場で役立たない。「こんな戦闘機に米国人パイロットを乗せるなんて認められない」。巨大な軍事力を当然視する立場ですが、彼らなりの怒りがあります
▼あのトランプ氏ですら昨年１２月、ツイッターで「Ｆ３５計画とその経費は制御不能だ」と非難。１月１１日の会見でも計画を見直す考えを示しました。問題は日本です
▼日本は４２機を購入する計画。２０日からの国会で審議する２０１７年度予算案にも６機分（８８０億円)を盛り込んでいます｡稲田朋美防衛相は昨年のトランプ発言を受けても「日本の計画に変更はない」。世界の流れが見えない安倍政権の姿勢がここでもうかがえます。
▼Ｆ３５は米国が中心となって国際開発する最新鋭ステルス戦闘機。米国だけでも約２５００機を調達する計画です。「米国防総省最大の調達計画｣(米議会調査局報告書）といわれます
▼計画が始まったのは１９９０年代。開発が進むにつれ費用は拡大、今では取得の総経費は約３８００億ドル（約４３兆円）とも。調達後の維持費を含めると１兆ドル（１１４兆円)を超え､巨額の経費は議論の的になってきました
▼前出誌が指摘するのは、これだけ税金を費やしても欠陥だらけだということ。軽量化を図るため消火システムを外し火災に弱くなった。搭載兵器が限定され、友軍機に守ってもらわないと戦場で役立たない。「こんな戦闘機に米国人パイロットを乗せるなんて認められない」。巨大な軍事力を当然視する立場ですが、彼らなりの怒りがあります
▼あのトランプ氏ですら昨年１２月、ツイッターで「Ｆ３５計画とその経費は制御不能だ」と非難。１月１１日の会見でも計画を見直す考えを示しました。問題は日本です
▼日本は４２機を購入する計画。２０日からの国会で審議する２０１７年度予算案にも６機分（８８０億円)を盛り込んでいます｡稲田朋美防衛相は昨年のトランプ発言を受けても「日本の計画に変更はない」。世界の流れが見えない安倍政権の姿勢がここでもうかがえます。
