「森は知っている」(ベルンド・ハインリッチ著)を読む
著者の本は、「ヤナギランの花咲く野辺に」に続いて2冊目となります。
一つの随筆が始まる前に、有名人の言葉が綴られています。
ミハイル・ゴルバチョフの言葉「我々に求められているのは、人間が生態系のどこに位置するかを知り、早いうちから生態系を学んで、自然との新しい現代的な接し方を身につけることだ。また同時に、人間は自然の一部なのだという感覚を取り戻す必要がある。それをなくして、社会のモラルの向上はありえない」
ゴルバチョフ氏が、このような考えを持っていたとは知りませんでした。
著者の言葉「木の実を植えるには、自分がこの世に存在しなくなった後の未来まで見据えることが必要だ。もし、人間も森という壮大で複雑な生態系のその環の中で互いに影響し合いながら生きる仲間だと考えるなら、ドングリを植えるというのは、我々の一部を植えるということに他ならない。生態系いうものをそんなふうにとらえて、そんなふうに教え広めていけば、それが共通の糸となり、人類は一つに結ばれることができるのではないだろうか」(183頁)
森は知っている、我々のことを・・
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