(南フランス・ドライブ旅行(4))
ドライブでなければ決して行くことができない二つのコースを紹介します。
AvignonアヴィニヨンやArlesアルルからわずか40~50キロしか離れていない町や村を訪れるルートですが、フランス政府観光局の案内書には「公共交通機関はない」と書かれています。ツアー旅行はもちろんのこと、個人旅行者も行きにくい地で、訪れた日本人はそんなに多くはないでしょう。両コースとも、雨天では魅力が半減します。滞在型の旅行スタイルのメリットを生かし、晴れた日に出かけましょう。出発地はプロヴァンスのどの町や村でもよいのですが、本ブログではカルパントラCarpentras近郊からの出発する行程を考えます。
冒頭の写真はサント・マリー・ド・ラ・メールの地中海です。
ローヌ川の河口のデルタ地帯には大湿原カマルグCamargueが広がります。ここに二つの魅力的な町と村が存在します。中世の城塞都市として知られるエーグ・モルト Aigue- Mortesと美しい漁村サント・マリー・ド・ラ・メールSaintes-Maries-de-la-Merです。
カルパントラからアヴィニヨン、アルルと南下して、アルルでローヌ川の西に渡り、再び南下して河口に広がる大湿原カマルグに入ります。どこか日本の田園地帯を思わせる稲作地帯をドライブする楽しさがあります。ところどころに農産物の販売所があり、Riz(米)の看板が目立ちます。平坦な直線道路で快適なドライブですが、単調であること、濃霧が発生しやすいことに注意します。出発地のカルパントラから100キロ、2時間のドライブです。
サント・マリー・ド・ラ・メールに向かってドライブしますが、12キロ手前で西へ、19キロ先にあるエーグ・モルトに立ち寄ります。
ミッシュランのサイトを開きます。(操作方法は「フランス道路地図を読み解く」を参考にしてください)。出発地Carpentras,到着地Saintes Maria de la Merを入力、検索を押します。次のページで注意します。Saintes Maria de la Merに似た名前は、フランスの各地にあります。その候補地が示されますので、Bouches du Rhone県のSaintes Maria de la Mer、この場合は先頭の1を選んでクリック、カマルグのSaintes Maria de la Merへのルートが表示されます。
緑旗 出発地点はカルパントラ中心街
1 カルパントラを出ます
2 ラウンドアバウトで二番目の道路D942を進む
3 D225に入る
4 D570Nに入る
5 アヴィニヨンを通過
6 N570に入る
7 Rognonasロニョーナ通過、Arlesアルル通過
8 高速道N113・E80 でローヌ川を西に渡り(3.5k)、SORTIE 4でSaintes-Maries-de-la-Merサント・マリー・ド・ラ・メール方面へ降りる
9 ラウンドアバウト4番目出口をD570で一路サント・マリー・ド・ラ・メールへ。
10 35キロ走行、サント・マリー・ド・ラ・メールに
赤旗 到着です。
MICHELIN Provence Camargue 113 ZOOM(紀伊国屋書店新宿本店 TEL03-3354-0131 FAX03-3354-0275)で確認します。D570に入って25キロ進むと、右にAigue- Mortesの標識があるD38/D58があります。ここを右折、19キロ走行すればAigue- Mortesエーグ・モルトに入ります。城塞は町の南です。エーグモルトを見学し、そこからサント・マリー・ド・ラ・メールへと往路を戻ります。
エーグ・モルト Aigue- Mortes
12世紀に建てられた中世の城塞都市エーグ・モルト Aigue- Mortesは1248年に第7次十字軍として、この港から1500隻の艦船と35,000の兵員が出帆しています。しかし海岸線の後退で港としての機能を失ない、砂地の中に取り残され、それが幸いし、昔のままの姿を現代に伝えています。
城塞は中世のそのままの姿を留めています。城塞の中に町があり、現在も多くの人が住んでいます。町を囲む城壁は40分くらいで一周でき、町の家々を見下ろしながら、人々の生活を垣間見ることができます。
エッグ・モルトの城壁には三つの見所があります。北西の角の搭は昔の牢獄で、宗教戦争の際、ここに新教徒が幽閉されましたが、女性マリー・デユランは解放されるまで実に38年間ここに幽閉され、彼女が彫ったと伝えられる「Register抵抗せよ」という文字が今でも残っています。
「塩Sel」に因んだ二つの場所をぜひ訪れてください。北面中央の塔は、宗教戦争の時に、兵士達の死体を放り込み、大量の塩で保存したところです。また、南の城壁から地中海方面を眺めると、盛り上げられた塩の山が望めます。この塩田で作られた塩は、「フランスの天日塩」として日本でも販売されています。
サント・マリー・ド・ラ・メールSaintes-Maries-de-la-Mer、
カマルグの湿地帯の先端にあり地中海に面する美しい漁村であり、同時に観光の中心地。聖母の妹マリアに由来する伝承の地で、巡礼の祭りの際にはたいへんな賑わいとなります。
ここの教会はこの小さな町の中心にあり、まるで城のような造りとなっています。中世は海賊等が横行した時代で、ここに村人が避難する城としての役目を兼ねていました。窓のない厚い壁で覆われた教会内は、聖母マリーを祀る蝋燭の火が、わずかな明かりとなっており、厳粛な雰囲気を醸し出しています。細い階段を上がると、教会上部に上がることができ、ここから地中海と村を一望できます。
メーンストリートの海岸側にインフォメーション・センターがあり、町やカマルグに関するパンフレットが置かれています。この前からは遊園地で見かけるような観光用の路面電車(バス?)が出ています。メインストリート沿いにはレストランが数多くあり、ムール貝とブイヤベースのスープなどの海鮮料理は日本人の口に合います。
ドライブでなければ決して行くことができない二つのコースを紹介します。
AvignonアヴィニヨンやArlesアルルからわずか40~50キロしか離れていない町や村を訪れるルートですが、フランス政府観光局の案内書には「公共交通機関はない」と書かれています。ツアー旅行はもちろんのこと、個人旅行者も行きにくい地で、訪れた日本人はそんなに多くはないでしょう。両コースとも、雨天では魅力が半減します。滞在型の旅行スタイルのメリットを生かし、晴れた日に出かけましょう。出発地はプロヴァンスのどの町や村でもよいのですが、本ブログではカルパントラCarpentras近郊からの出発する行程を考えます。
冒頭の写真はサント・マリー・ド・ラ・メールの地中海です。
ローヌ川の河口のデルタ地帯には大湿原カマルグCamargueが広がります。ここに二つの魅力的な町と村が存在します。中世の城塞都市として知られるエーグ・モルト Aigue- Mortesと美しい漁村サント・マリー・ド・ラ・メールSaintes-Maries-de-la-Merです。
カルパントラからアヴィニヨン、アルルと南下して、アルルでローヌ川の西に渡り、再び南下して河口に広がる大湿原カマルグに入ります。どこか日本の田園地帯を思わせる稲作地帯をドライブする楽しさがあります。ところどころに農産物の販売所があり、Riz(米)の看板が目立ちます。平坦な直線道路で快適なドライブですが、単調であること、濃霧が発生しやすいことに注意します。出発地のカルパントラから100キロ、2時間のドライブです。
サント・マリー・ド・ラ・メールに向かってドライブしますが、12キロ手前で西へ、19キロ先にあるエーグ・モルトに立ち寄ります。
ミッシュランのサイトを開きます。(操作方法は「フランス道路地図を読み解く」を参考にしてください)。出発地Carpentras,到着地Saintes Maria de la Merを入力、検索を押します。次のページで注意します。Saintes Maria de la Merに似た名前は、フランスの各地にあります。その候補地が示されますので、Bouches du Rhone県のSaintes Maria de la Mer、この場合は先頭の1を選んでクリック、カマルグのSaintes Maria de la Merへのルートが表示されます。
緑旗 出発地点はカルパントラ中心街
1 カルパントラを出ます
2 ラウンドアバウトで二番目の道路D942を進む
3 D225に入る
4 D570Nに入る
5 アヴィニヨンを通過
6 N570に入る
7 Rognonasロニョーナ通過、Arlesアルル通過
8 高速道N113・E80 でローヌ川を西に渡り(3.5k)、SORTIE 4でSaintes-Maries-de-la-Merサント・マリー・ド・ラ・メール方面へ降りる
9 ラウンドアバウト4番目出口をD570で一路サント・マリー・ド・ラ・メールへ。
10 35キロ走行、サント・マリー・ド・ラ・メールに
赤旗 到着です。
MICHELIN Provence Camargue 113 ZOOM(紀伊国屋書店新宿本店 TEL03-3354-0131 FAX03-3354-0275)で確認します。D570に入って25キロ進むと、右にAigue- Mortesの標識があるD38/D58があります。ここを右折、19キロ走行すればAigue- Mortesエーグ・モルトに入ります。城塞は町の南です。エーグモルトを見学し、そこからサント・マリー・ド・ラ・メールへと往路を戻ります。
エーグ・モルト Aigue- Mortes
12世紀に建てられた中世の城塞都市エーグ・モルト Aigue- Mortesは1248年に第7次十字軍として、この港から1500隻の艦船と35,000の兵員が出帆しています。しかし海岸線の後退で港としての機能を失ない、砂地の中に取り残され、それが幸いし、昔のままの姿を現代に伝えています。
城塞は中世のそのままの姿を留めています。城塞の中に町があり、現在も多くの人が住んでいます。町を囲む城壁は40分くらいで一周でき、町の家々を見下ろしながら、人々の生活を垣間見ることができます。
エッグ・モルトの城壁には三つの見所があります。北西の角の搭は昔の牢獄で、宗教戦争の際、ここに新教徒が幽閉されましたが、女性マリー・デユランは解放されるまで実に38年間ここに幽閉され、彼女が彫ったと伝えられる「Register抵抗せよ」という文字が今でも残っています。
「塩Sel」に因んだ二つの場所をぜひ訪れてください。北面中央の塔は、宗教戦争の時に、兵士達の死体を放り込み、大量の塩で保存したところです。また、南の城壁から地中海方面を眺めると、盛り上げられた塩の山が望めます。この塩田で作られた塩は、「フランスの天日塩」として日本でも販売されています。
サント・マリー・ド・ラ・メールSaintes-Maries-de-la-Mer、
カマルグの湿地帯の先端にあり地中海に面する美しい漁村であり、同時に観光の中心地。聖母の妹マリアに由来する伝承の地で、巡礼の祭りの際にはたいへんな賑わいとなります。
ここの教会はこの小さな町の中心にあり、まるで城のような造りとなっています。中世は海賊等が横行した時代で、ここに村人が避難する城としての役目を兼ねていました。窓のない厚い壁で覆われた教会内は、聖母マリーを祀る蝋燭の火が、わずかな明かりとなっており、厳粛な雰囲気を醸し出しています。細い階段を上がると、教会上部に上がることができ、ここから地中海と村を一望できます。
メーンストリートの海岸側にインフォメーション・センターがあり、町やカマルグに関するパンフレットが置かれています。この前からは遊園地で見かけるような観光用の路面電車(バス?)が出ています。メインストリート沿いにはレストランが数多くあり、ムール貝とブイヤベースのスープなどの海鮮料理は日本人の口に合います。