musikhalle

 ― 音楽について、そして全ての芸術について ―

都響「作曲家の肖像」シリーズvol.100〈シベリウス〉@芸術劇場

2014-12-23 13:58:42 | CD・コンサートレヴュー
来季から音楽監督に就任する大野和士を聴いた。


シベリウス:レンミンカイネンの帰郷
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調

指揮:大野和士
ヴァイオリン:三浦文彰


「レンミンカイネンの帰郷」は初めて聴いたが、初期のシベリウスらしく劇的でロマンティシズム溢れる音楽。この曲を聴いて、「トゥオネラの白鳥」「レンミンカイネンとサーリの乙女」「トゥオネラのレンミンカイネン」を含めた4曲をまとめた「4つの伝説」の形での演奏を生で聴きたいと思った。

三浦のヴァイオリンは、年齢に似合わぬ安定感ある演奏。今後が楽しみだ。

5番は緻密で重厚な表現。気合を感じさせる演奏は、このコンビの今後に期待を抱かせた。

この3年、会員となって聴き続けてきた「作曲家の肖像」シリーズは来シーズンで終了となる。沈みかけた船からいち早く逃げ出すという訳でもないが、来シーズンからはシリーズを変え、東京文化会館での定期演奏会の会員となる。

新日本フィルに続く2つ目の定期会員の席。充実した演奏に期待したい。


(文中、敬称略させていただきました)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。