無門関

悟れない中年が、趣味のカメラをお供にペダルを踏んであっちへこっちへ。いちおうネイチャーフォトなんですけど…

絵金蔵(その4)

2005年11月26日 | 自転車
 で、その絵金の絵とはどんなものかというとこんなものです。屏風絵はすべて芝居絵です。これはいわゆる「番町皿屋敷」。メインの画面には、お菊が皿を割って主人に責められているところです。左上の方、メイン画面では屋敷の外が見えている所ですが、井戸に身を投げたお菊が幽霊となって現れた場面です。このように、1枚の絵に、ストーリーを盛り込んでいくつかの場面を同時に書き込む手法があったようですが、よほどの画面構成力がないとできなかったでしょう。それに加えて、絵金はいろいろといたずらをしているようです。メイン画面の赤い上下の侍。背中の家紋を見てください(小さくて見にくいと思いますが、拡大してみてください。なにか丸い家紋のように見えますが、よく見ると男と女が抱き合っているところを上から見たようになっています。こんな茶目っ気もあったようです。

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