5/30日午後に口羽和尚さんの延命寺で先祖供養の護摩炊きを終えて、
宿に向かいました。
食事をしながらの石見神楽でしたが、
今まで考えていた神楽と違い迫力満点です。
題目は、「じん輪」「恵比寿」「大蛇」でした。
都治と書いて「つち」と読みます。
僕のfacebookには、大蛇の神楽が動画で載せてあります。
お囃子では、中学生ですが2時間演奏続けます。
広島の高井神楽団からです。
塵倫(じんりん) 【旧舞】
時は今より1.700年の昔、帯中津日子命(たらしなかつひこのみこと)の御代(みよ)でありました。
異国(いこく)より身に翼があり天空(てんくう)を自在にかけ巡り、悪事を働く塵輪(じんりん)という鬼が飛来(ひらい)し、
人民に苦しみを与えておりました。
そこで帯中津日子命(たらしなかつひこのみこと)は塵倫(じんりん)を退治するため、
高丸(たかまる)に門(もん)を固(かた)めさせ、塵倫(じんりん)が現れたらすぐに知らせるように命(めい)じて下(さ)がります。
それから6日目(むいかめ)に塵倫(じんりん)が黒雲(くろくも)に乗って現れました。
帯中津日子命(たらしなかつひこのみこと)は天神地祇(てんじんちぎ)の加護(かご)をうけた、
天(あめ)の鹿児弓(かごゆみ)、天(あめ)の羽矢(はばや)を持って戦います。
この天神地祇(てんじんちぎ)の威徳(いとく)の前に、さしもの塵倫(じんりん)も退治されてしまいます。
雑記帳 この塵倫という鬼は、あごが長くすさまじい形相をしており、
身に翼があり天空を自在にかけ巡といいますから、神楽に出てくる鬼の中でも最右翼の鬼です。
また、この塵倫は、神楽には珍しく女性の鬼とされております。
でも、いつもお化けの話では、鬼婆が出てきますね。
ときどきそういう形相の人に会いますが、怖くて身震いします。
次は、「恵比寿」です。
お面の顔を見ているとこちらも笑顔になるので不思議ですね。
少し、意地悪の見方をしました。
お面は笑顔だけど演じている人が苦しみの顔をしていたらどうなるのだろうかと。
でも演じている人は、始終にこやかでした。
甲野善紀さんに教わりましたが、人の動きは体のどこかに現れるので
それを感知して対応が出来るそうです。
この恵比寿神楽も同じですね。
演じておられる方は、心の底から恵比寿を演じているからこそ
その気持ちが伝わってきます。
それを恵比寿が教えています。
籠の中にあめ玉が入っていて一人一人配っていました。
社中の皆さんの心遣いが伝わってきます。
最後に鯛を釣り上げます。
ありがとうございました。
明日に続きます。